(株)島津製作所は,大視野17インチ角の直接変換方式FPDを搭載し,胸部や腹部,泌尿器,整形領域などのほか,救急検査も含めたさまざまな検査に対応する新型多目的X線画像診断装置「Sonialvision
Safire II」を発売した。
●主な特長
〈2880×2880マトリックスの超高精細画像を実現〉
新型デジタルシステムの開発により,同社の直接変換方式FPDだけが達成した最大2880×2880マトリックスの超高精細画像を,情報量を減少させることなく処理,保存できる。
〈大視野17インチ角直接変換方式FPD〉
搭載している大視野17インチ角の直接変換方式FPDは,デジタル画像化のプロセスを最小限にしているため,変換過程での信号劣化やノイズ混入を減少し,超高精細画像を実現している。透視(動画),撮影(静止画)の両方に対応でき,フィルムと同等以上の高画質画像を提供する。また,高感度で被曝量の低減が期待できるため,X線量を抑えながらも細かい部分を忠実に表現でき,関心領域における精度の高いX線画像診断に貢献する。
〈完全並行処理により,検査スループットが向上〉
透視,撮影中でも,同時にバックアップ用メディアへの記録,画像転送,フィルム出力などが行えるため,検査スループットが向上する。
〈使いやすいシンプルな操作性を実現〉
デジタルシステムはWindowsベースで,モニタを見ながらマウスとキーボードで直感的に操作できる。タッチパネル部は,8.4インチのカラーTFT液晶を採用しており,検査部位ごとにオートで条件設定が可能で,その後の微調整も手軽に行える。また,テーブルの長手方向198cmの範囲をX線管とFPDが連動して移動することで,被検者の移動を最小限に抑える。 |