(株)フィリップスエレクトロニクスジャパンメディカルシステムズは,垂直磁場でのオープン型MRIでは最高の磁場強度となる1Tを実現した高磁場超電導オープンMRI「Panorama(パノラマ)」を発売した。
●主な特長
〈1.5T装置と同等のイメージクオリティ〉
垂直磁場により,従来のトンネル型MRIに比べ約140%のS/Nを稼ぐことができる。また,全身のさまざまな部位に対する専用コイルを装備しており,肩や膝などのオフセンター部位はマグネットの中心へ移動して撮像を行える。1.5T装置と同等のイメージクオリティを全身領域で実現した。
〈開放感のある検査空間〉
装置内の横幅は160cmで,開放感があり,患者に安心感を与えるフレンドリーデザインにより,小児や閉所恐怖症の患者でも楽に検査を受けられる。空間が広いため,整形可動領域撮像(キネマティック)などにも応用できる。
〈卓越した操作・検査環境〉
コイルや生理機能監視センサーのコネクタを内蔵した着脱式ドッキングテーブルを採用。患者の移動や検査の準備を容易に行える。さらに,撮像手順をプリセットした「ExamCard」を使うことにより,撮像を行う操作環境も優れている。専用コイルを用いた撮像はもちろん,内蔵型のボディコイルを使用しての検査も行える。
〈病院経営にも貢献〉
超電導装置でありながら,ヘリウム消費量は0(l/s)。また,アクティブシールドの採用により5ガウスラインを4.0m×2.6mに抑えている。さらに,先進のRFシステム「FreeWave」を搭載しており,高速,高画質の検査を可能にしている。 |