キヤノン(株)は,医療用X線デジタル撮影装置の新製品2機種を5月1日に発売する。ポータブルタイプの「キヤノン
デジタルラジオグラフィ CXDI-50C」は35cm×43cmの有効撮影範囲を備え,重さ約4.8kg,薄さ約23mmで可搬性に優れている。据え置きタイプの「キヤノン
デジタルラジオグラフィ CXDI-40EC」は,43cm×43cmの広範な有効撮影範囲を備えている。
●主な特長
〈超高感度センサー「LANMIT7」に「LANMIT8」〉
蛍光体層とアモルファスシリコン平面センサーからなる独自開発の「LANMIT7(CXDI-50C)」,「LANMIT8(CXDI-40EC)」を採用。センサーの蛍光体の素材には,光変換効率に優れたヨウ化セシウムを採用し,必要X線照射量の低減と,診断画像の高精細化を両立している。
〈汎用インターフェイスの採用〉
DICOM3.0に準拠するとともに,100BASE-TX/100BASE-Tネットワークインターフェイスを標準で装備している。これにより,同じDICOM3.0に準拠した機器をネットワーク上で容易に接続できる。さらに,病院内のネット ワークで画像を供給したり,病院外の施設に画像を転送することが可能。
〈コントロールソフトウエア〉
最新の医療情報規格に対応したコントロールソフトウエアを同梱し,HISやPACSとの,確実で正確な情報交信が可能。また,ユーザー認証や使用履歴の保存など多彩なセキュリティ機能や,撮影画像にコメントや矢印を書き込むことが可能なアノテーション機能を搭載。
〈リアルタイム撮影・表示〉
フィルム現像プロセスが不要なデジタル画像処理により,撮影後約3秒でオペレーションパネルに撮影画像を表示する。 |