(株)島津製作所は,直接変換方式FPDによる超高精細画像のデータ処理,転送などを行うデジタルシステムに,マルチプロセッサを搭載した心臓用の新型血管撮影システムを発売した。Cアームを天井から吊り下げるタイプと床に据え付けるタイプの2機種がラインナップされている。
●主な特長
〈超高精細画像で,微細血管もシャープに描出〉
直接変換方式FPD搭載により,鮮鋭な画像が得られ,微細血管やPCIで使用するデバイス(ステント,ガイドワイヤ)などの視認性も非常に優れている。また,画像の歪みも生じないので,精度の高い計測が行える。
〈新型マルチプロセッサによる,スピーディでスムーズな検査・治療〉
マルチプロセッサを搭載し,画像の再生など,データ処理がスピーディになり,システム全体の応答性が向上。これにより,操作時の時間待ちによるストレスも軽減される。また検査・治療でシステムを使用している時も,画像読影,画像保存,ネットワーク転送などが行える。
〈下肢血管内治療に最適な「RSM-DSA」〉
下肢の追跡撮影や息止めをしなくてもサブトラクション画像が得られる「DSM-DSA」を標準搭載。下肢・腎動脈などの血管内治療をサポートする。
〈高い操作性と被曝低減〉
検査台には最高25゜/秒でポジショニングできるCアームと1024マトリックス,12bitの高精細画像を操作する専用コントローラを装備し,いずれもワンハンドで直感的にコントロールできる。また,高感度性能の直接変換方式FPDに,効率よく被曝量を低減できる低線量パルス透視と,画像に関与しない余分な軟X線を除去するMBHフィルタをバランス良く組み合わせ,システム全体でX線被曝量を低減している。 |