東芝メディカルシステムズ(株)は,X線循環器診断システム「Infinix Celeve-i
INFX-8000V」を発売した。従来の床置き式システムには不可能だったCアームポジションを可能とする5軸回転機構を搭載。専用装置の高い機能を保ちながら全身の撮影が可能となる。シングルプレーンおよび2方向同時観察が可能なバイプレーンシステム(オプション)をラインナップしている。
●主な特長
〈Cアームポジションが可能な床置き式システム〉
従来までの3軸回転機構に加え,床回転,検出器・X線絞り回転の2軸を追加した5軸回転機構を搭載。200cmの長手ストロークにより,下肢検査ポジションを容易に得ることができる。また,上肢からのカテーテル挿入に合わせ,横手にも180cmのストロークを有している。さらに,バイプレーンシステムとしては世界で初めて,患者の頭部付近に完全なフリースペースを生み出すことが可能。麻酔器などの配置が容易となり,介助者の立ち位置が広くとれるなどの利点が生まれる。
〈独自のマルチタスク処理〉
画像処理,計測処理,画像配信,参照画像切り替えなどのさまざまな処理がX線透視・撮影中に並行して行える。これにより検査時間の短縮が図れ,患者への負担を軽減するだけではなく,術者にとっても検査・治療を効率的に進めることができる。また,豊富なカスタマイズ機能により,利用者に合わせた操作性の向上が図れる。撮影設定プログラムを最大100種類まで登録可能なので,1台の装置でありながら多彩な設定で多目的に利用できる。
〈地球環境への配慮〉
環境調和型製品の開発に取り組み,環境負荷が少ない部材の選定や廃棄物削減の徹底など,設計段階から環境負荷の軽減を図っている。 |