オリンパス(株)は米国Cangen Biotechnologies社と肺がんの早期発見を目的とした分子診断法の実用化に向けて,4月からアジアでの臨床研究を本格的に展開する。2005年4月から始まったこの共同開発は,オリンパスの遺伝子解析技術とCangen社のDNAおよびタンパク質を用いた分子診断技術を融合させ,特に肺がんの分子診断法の実用化に向けた研究を加速させるもの。現時点で,早期がんを含む凍結保存組織検体において,70〜80%の確率で変化するDNAマーカー候補に目処がついてきた。今後は2年後のFDAからの承認を目標とし,更なるデータ蓄積とともにDNAマーカーの検証と診断法の評価に向けたアジアでの臨床研究を本格的に展開していく。
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