GE横河メディカルシステム(株)は,0.2Tの磁場強度を持つオープン型MRシステムの新製品「Signa
Profile EXCITE」を,脳外科や整形外科を有する中小病院ならびにクリニックを主対象に発売する。Signa
Profileシリーズは1997年の発売以来全世界で約1000台,国内で約200台が稼働している。
●主な特長
〈ハードウエアの新技術EXCITEテクノロジーを搭載〉
「Signa Profile EXCITE」には,「Signa EXCITE 3.0T」や「Signa
EXCITE HD 1.5T」など,これまで高磁場型MRシステムに搭載されていた画像処理に関するハードウエアの新技術「EXCITEテクノロジー」が搭載された。
〈撮像時間の短縮など検査効率を向上〉
従来の装置では,頭部検査の場合,撮像時間に平均45分程度かかっていたが,「Signa
Profile EXCITE」では,約30分で完了させることが可能。ルーチン検査の時間を短縮できる。また,「EXCITEテクノロジー」採用による画像処理の高速化に伴い,検査間隔が短くなり,これまでの約3割の効率化が図られる。これにより,待ち時間の解消や検査件数の増加にもつながり,経営面での効果も期待できる。
〈オープンMRシステムならではの開放性〉
「Signa Profile EXCITE」の開口径は,高さ44cm,幅120cm。閉所恐怖症や小児の患者でも検査を受けやすい開放感のあるデザインとなっている。さらに,開口径の広いために,横向きでの撮像も可能である。
〈冷却不要の永久磁石を使用〉
高磁場型のMRシステムは冷却装置が必要な超電導磁石を使用しているのに対し,「Signa
Profile EXCITE」では冷却不要でコンパクトな永久磁石を使用。25平方mという狭い面積での設置を可能にしており,中小病院やクリニックのように設置スペースの限られた施設にとって,導入しやすい設計となっている。 |