キヤノン(株)は,大型平面センサー採用による43cm×43cmの有効撮影範囲でフィルムレスが実現する,撮影から約3秒での高速画像表示などで定評のある医療用X線デジタル撮影装置「CXDI-40G」の後継機「CXDI-40EG」を7月1日に発売した。これまでの優れた基本性能を継承しつつ,新開発のシステムソフトウエアの採用により,情報の機密性と使い勝手の向上が実現した。
●主な特長
〈情報の機密性の向上〉
ユーザー認証機能や,使用履歴の保存機能を搭載。本機へのアクセスに一定の制限を設けるとともに,使用者の特定が可能。患者のプライバシー保護に役立てることができる。
〈使い勝手の向上〉
撮影した画像にコメントや矢印を書き込むことができるアノテーション機能を搭載。これにより,撮影技師や担当医師などが,読影の際,気づいた時点で画像データに直接書き込むことができる。画像データを見る際に,他者が気づいた点を参照できるので,正確な診断に貢献する。
〈大型平面センサー搭載による高い信頼性の実現〉
従来機種と同じく,有効撮影範囲43cm×43cmのX線平面センサーを搭載。これには有効撮影範囲いっぱいの継ぎ目のない1枚のTFTパネルを実装。画素ピッチは160μmで,高精細(約720万画素)な画素サイズを実現。1万6384階調(14ビット)でのデジタル化が可能で,骨部なども鮮明に撮影できる。
〈コンパクト化〉
汎用インターフェイスの採用により,従来機の高性能・高品質を維持しながら,コンパクト化に成功。検診車でも使用できる。
〈DICOM3.0に準拠〉
医療画像通信の標準規格であるDICOM3.0に準拠しているため,各種機器と容易にデータ交換ができる。 |