シーメンス旭メディテック(株)は,同社のフラグシップモデルである64スライスCT「SOMATOM
Sensation64/Cardiac64」と共通の技術を持つ40スライスCT「SOMATOM
Sensation40」の発売を開始した。「SOMATOM Sensation40」は,冠動脈をはじめとする循環器領域への応用はもちろんのこと,全身のあらゆる領域の画像診断においても,64スライスCTと同等の高分解能撮影が可能である。これにより,同社は,7つの異なるスライス数(シングル,2,6,16,20,40,64)のCTを有し,マルチスライスCTのマーケットにおいてフルラインナップがそろったことで,各医療機関の臨床ニーズや運用形態,価格帯に合わせたCT装置の提案が可能となった。
●主な特長
〈StratonX線管とz-Sharpテクノロジー〉
「熱を蓄積しない」という,これまでとはまったく逆の発想から開発された新型X線管球「Straton」は,熱の発生とともに瞬時に冷却を行うことから,5.0MHU/minという高い冷却効率を達成しており,長時間にわたる高速回転を実現した。また,X線管の体軸方向に2つの焦点位置をつくり出し,検出素子数の倍のデータ収集を可能にする「z-Sharp」テクノロジーによって,分解能の向上と被曝の低減といった,相反する臨床からの要望を実現する。
〈ガントリの回転速度0.37秒/回転〉
新型X線管「Straton」の画期的な冷却構造により、ガントリ回転スピード「0.37秒/回転」を達成。
これによって,心臓の血管内腔を鮮明に画像化できるなど,多くの臨床上のメリットを生み出すことができる。
〈被曝低減技術「CARE Dose4D」〉
被曝低減機構「CARE Dose」に,位置決めスキャンによる人体構造のデータをプラス。最大66%以上の線量低減を可能にする。 |