(株)島津製作所は,薄型・軽量の可搬型FPD搭載のデジタル回診用X線撮影装置「MUX-100D
シリーズ」を発売した。撮影直後に,本体に搭載した液晶モニタで参照画像を確認できる製品としては国内初となる。
●主な特長
〈本体液晶モニタで参照画像を表示〉
薄型で軽いFPDを搭載。撮影後わずか3秒で本体に搭載された液晶モニタに参照画像を表示する。撮影直後に画像が確認できるため,再撮影にも迅速に対応でき,検査効率の向上につながる。本体のハードディスクには2000枚の画像を保存できる上,本体付属のLANケーブルを使えばサーバへの保存やプリンタ出力も容易。撮影から診断までの流れをスムーズにする。現像機やIP読み取り機などの専用機やフィルム保管場所も不要で,省スペースにも貢献する。
〈安定した高画質画像〉
移動型の撮影装置は,病室のやわらかいベッドなどの周辺環境の影響を受けやすく,高画質の画像を得るためには熟練した撮影ノウハウや技量が必要であった。「MUX-100D」では,FPDによるデジタル画像から必要な情報を選択的に得るための画像処理が本体上の液晶モニタで行うことができるため,従来よりも安定した高品質の画像が得られる。
〈優れた操作性〉
移動の際は本体のハンドルを軽く押すだけでスムーズに動かすことができ,方向転換も軽快に行える。また,装置を微妙に前後移動できる「ちょこっとスイッチ」や,支柱の回転,アームの伸縮,X線管の上下移動が一度に行える「オールフリースイッチ」,撮影準備から完了までの状況を3色の光で表示する機能など,現場のニーズを反映した多彩な機能を搭載し,撮影時の位置決めも容易となっている。 |