シーメンス旭メディテック(株)は,82cmの広いガントリ口径を持つマルチスライスCT「SOMATOM
Sensation Open」(20スライス)を発売した。画像表示領域は82cmと従来比の約1.5倍を実現。また,ガントリ回転速度は0.5秒/回転で,熱の発生と冷却を瞬時に行う新構造を採用したコンパクトな「Straton」X線管も内蔵している。
●主な特長
〈大口径82cm〉
従来の70cmに対して,82cmという広いガントリ口径を持ち,ポジショニングや被検者へのアクセスが容易。また,体格が大きな被検者にも対応するため,生命維持装置を付けたままでの検査が可能になるなど,被検者の負担を大幅に軽減する。さらに,画像表示領域も82cmと広く,術者が目視でカバーできる範囲が広がり,緊急時の正確な放射線治療や迅速な診断が可能となる。利用用途もIVR
CT,救急救命センター,治療用シミュレーションCTと多岐にわたっている。
〈20スライスUFCディテクタ〉
独自に開発した1.2mmコリメーションの20スライスUFCディテクタにより,秒間72mmスキャンで高分解能の3D処理を可能にする。
〈Speed4Dテクノロジー〉
新管球「Straton」をはじめ,ワークフローを向上させる「WorkStream4D」,最先端の被ばく低減技術「CARE
Dose4D」,心臓の動態評価をルーチン化する「InSpace4D」の4つの最新技術“Speed4Dテクノロジー”を搭載。これにより,高速スキャン,高画質,低被ばくを高いレベルで同時に実現した。
〈syngoアプリケーション〉
syngo LungCARE,syngo Colonography,syngo Perfusionといった,先進のアプリケーションをオプションで追加できる。 |