フィリップスメディカルシステムズ(株)は,40mmのボリュームディテクタを搭載した64列マルチスライスCT「Brilliance
CT 64」の販売を開始した。検出器以外にもハード,ソフト両面を一新。特許技術バックイルミネーテッドフォトダイオード(BIP)や最新型のMRC管球などを搭載している。
●主な特長
〈40mmボリュームディテクタ〉
40mm幅(他社の1.2〜1.7倍)の最新ボリュームディテクタを搭載することで,これまでにない高速スキャンと高精細な画質を両立している。
〈0.625mm×64列スキャン〉
0.625mmの高精細サブミリスライスモードを64列装備している。体軸方向への全検出素子が0.625mmで構成されることで,すべての検査で超精密データが得られる。
〈MRC管球〉
X線管には,アンギオ装置で高い評価を得ている「MRC管球」の最新型を採用。液体金属ベアリングが高速回転時の優れた安定性と耐久性を実現したほか,ダイレクトクーリング技術が発生する熱を直接冷やすことで連続照射性能を飛躍的に向上させた。
〈最新技術を標準搭載〉
独自の超小型高性能DAS「TACH Chip」や最新の三次元画像再構成アルゴリズム「COBRA」などの最新技術を標準搭載している。
〈他社にないユニークなソフトウエア〉
造影剤注入器のスタートボタンと連動して自動的にスキャンを開始する「スパイラル・オートスキャン」や,モニタ診断で威力を発揮する「ウルトラ・ハイマトリクス再構成」機能,空間分解能を飛躍的に向上させるウルトラハイレゾリューションコリメータ(UHR)などのソフトを備えている。 |