(株)島津製作所は,整形領域,消化器系,血管系の透視・撮影や全身のDSAといった検査からIVRまでのさまざまな目的に柔軟に対応する,直接変換方式フラットパネルディテクタ(FPD)搭載のCアームテーブル「Cvision
Safire」を発売した。
●主な特長
〈超高精細画像を実現するFPD〉
搭載するのは,X線からデジタル画像にするプロセスを最小限にすることで,変換過程での信号劣化やノイズの混入を極力抑える直接変換方式のFPD。サイズは9インチ角(対角12.3インチ)で,12インチのイメージ管に相当する視野が得られる。また,コンパクトなサイズであり,スタッフの視野が妨げられることなく被検者へアプローチできる。
〈多目的用途に対応する多彩な機能〉
FPDを取り付けたアームと寝台をそれぞれ個別に広範囲に動かせる独自のダブルCアーム構造を採用したことで,あらゆる角度からの透視・撮影が容易に行える。また,RSM-DSA(オプション)をはじめとした多彩な機能を搭載しているため,血管撮影から消化管・整形領域まで,専用装置を用いることなく1台で検査できる。
〈画質向上と被ばく低減を両立〉
高分解能かつ高感度のFPDを搭載することで,高画質な画像と被ばくの低減を両立。また,ハレーションを抑えコントラストの良い透視画像を描出する「RSMフィルタ処理」や,画質向上に寄与しない軟X線を効果的に除去する「MBHフィルタ」,不要なX線波尾を遮断する「グリッド制御パルス透視」などの技術も搭載し,さらなる被ばく低減を追求している。
〈ネットワークに柔軟対応〉
DICOMに準拠し,院内の画像ネットワーク構築やHIS/RISに柔軟に対応する。また,リモートメンテナンス拠点と電話回線で結び,サポートサービスが受けられる。 |