アロカ(株)は,多彩なスキャン方式を備えた超音波診断装置プロサウンドシリーズの最高級機「ProSoundα10」の販売を本格的に開始した。
●主な特長
〈精緻なビームコントロールを実現〉
超音波送信波形をプログラムできるコンパウンド送信器を新たに開発し,クリアな送信波形による高い空間・コントラスト分解能を実現した。また,送受信遅延をコントロールする精度が従来の4〜8倍となり,空間的にも不要な音の放射を抑制することで,サイドローブによるアーチファクトを減少させた。さらに,送信器の性能をフルに引き出すために新たに開発したHST(Hemispheric
Sound Technology)+シリーズ探触子やコンパウンドアレイ探触子を備えている。
〈優れたデジタル技術〉
デジタル信号処理を行うため,生のエコー信号をそのまま保存することが可能。RF信号を用いるeTRACKING機能に代表される,生データを生かした解析処理能力を備えている。また,拡張性を考慮したデジタル技術により,幅広い計測や解析などへの対応も容易となっている。
〈検査効率を向上させる人間工学に基づいた設計〉
人間工学に基づいたモニタ連動旋回パネルを採用し,長時間検査でのストレスを低減させた。また,操作パネルに見やすい大画面液晶パネルを採用したほか,トラックボールの周りに使用頻度の高いスイッチをまとめるなど,効率を高めた。
〈さまざまなデータ保存に柔軟対応〉
多彩なフォーマットでのデータ保存や外部出力を管理・サポートする。また,DVテープ,DVD,デジタルプリンタなどのさまざまな保存メディアに対応でき,ネットワークやパソコンでの動画データの活用も可能となった。 |