東芝メディカルシステムズ(株)は,精度の高い同時計数が可能なLSO検出器搭載の米国CTI
PET Systems社(CPS)製PET装置「PCA-1000A」の国内販売を開始した。すでにCPS社製のPET装置「PCA-2000A」を販売しているが,「PCA-1000A」は,より低価格,低ランニングコストで高画質画像が提供できる装置となっている。東芝では,年間15台を販売目標とし,幅広い施設での利用を見込むとともに,PET検査の普及にも貢献することを目指している。
●主な特長
〈優れたコストパフォーマンスと高画質の両立〉
高画質画像を提供するとともに低価格を実現し,コストパフォーマンスに優れた三次元収集専用の装置となっている。
〈LSO検出器〉
BGO検出器に比べて感度の良いLSO検出器を搭載することで,現在,製品化されている装置のなかで,最も短いDecay
Time (発光減衰時間,40ナノ秒)を実現した。これにより,画質を劣化させる大きな要因である偶発同時計数を極力抑えることができる。
〈低価格を実現したパーシャルリング方式〉
検出器の配列方式に,180°対向に配置された2つの90°分の検出器ユニットが回転することでガンマ線を吸収するパーシャルリング方式を採用した。これにより,価格の大半を占めるLSO検出器の数を減らすことができ,低価格での提供を実現した。
〈低ランニングコスト〉
トランスミッション用線源に,半減期の長い137Csを採用したことで,低ランニングコスト運用できる。 |