シーメンス旭メディテック(株)は,新たな放射線治療システムとして新型デジタルリニアアクセラレータ「ONCOR
Linear Accelerator」の国内向け直販を開始した。
これまでは,シーメンスOCS社のシステムに東芝メディカルシステムズ(株)のマルチリーフコリメータ技術などを搭載した製品として,東芝が販売を行い協力体制をとってきた。東芝の全国をカバーする販売網や定評のある保守サービス体制などにより,稼働台数ベースで放射線治療装置市場において,現在,約30%のシェアを誇っている。
今後は,現行機種である「PRIMUS Linear Accelerator」は東芝が引き続き販売を行い,新製品である「ONCOR
Linear Accelerator」は,放射線治療ソリューションシステムとして両社で販売していく。
●主な特長
〈ワークフローの最適化による効率的な治療を実現〉
高解像度フラットパネルポータルイメージングシステム「OPTIVUE」および,マルチリーフコリメータ「OPTIFOCUS」を搭載することで,より高精度な治療をサポート。このほか,高性能のビームプロファイルと線量直線性およびX線コンタミネーションが少ない高品質の電子線出力を可能にした「SUREBEAM
Dosimetry」なども含め,すべての機能が相乗効果を生み出し,システム性能および操作効率が向上する。
〈患者,医療スタッフ双方に優しい操作環境〉
迅速な治療と照射業務の効率化を目指し,自動設定といった使いやすい設計を追求した。また,患者ケアにより多くの時間を充てられるよう,操作室での業務時間の短縮も実現している。 |