テルモ、
心臓手術用
血液モニタ装置
「CDI500」を発売

(2003/3/4)


本体680万円,センサー3万400円
テルモ(株)
広報室:田中
TEL 03-3374-8178
FAX 03-3374-8399
http://www.terumo.co.jp

 テルモ(株)は,心臓手術をサポートする血液モニタ装置「CDI500」を発売した。人工心肺装置の回路に組み込むことで,手術中における患者の血液中の酸素濃度,pH,温度などを連続して測定する。
 装置は,カラー液晶ディスプレイを含む本体とディスポーザブルのセンサーで構成。ディスプレイは,グラフや表を表示できる。従来機種「CDI400」に比べ,測定可能項目が増えたほか,操作性が向上した。
 心臓を切開する手術では,酸素を含んだ血液を体内に供給するために人工心肺装置を使用する。人工心肺装置は,患者の状態に合わせて運転する必要がある。そのため,従来,患者の状態を調べるためには,一定時間ごとに血液を採取して検査室で測定していた。この「CDI500」を併用することにより,迅速かつ継続的に変化を監視でき,安全に人工心肺装置を制御できるようになるとしている。
 同社では,3年後の販売目標を3億円を見込んでいる。

「CDI500」の主な特長
〈見やすいカラー液晶ディスプレイ〉
  • 特徴 
    見やすいカラー液晶ディスプレイを採用。数値,グラフ,表などの必要な情報画面に簡単に切り替えることができ,ストレスなく操作でき,安全性の高い手術をサポートする。

〈測定時間を短縮〉
  • 特徴 
    蛍光光学技術と光反射測定技術によって精度が高まり,短時間で測定できる。これにより,患者の状態の急変した場合もすぐにわかるようになり,迅速な対応がとれるようになる。

〈世界初の11種類の血液パラメータ値を測定可能〉
  • 特徴 
    pH,PCO2,PO2,K+,温度,SO2,ヘマトクリット,ヘモグロビン,ベースエクセス,重炭酸イオン,酸素消費量の11種類が測定可能。測定値が,あらかじめ設定された正常範囲を超えた場合は,音と表示で警告を出す。