シーメンス
超高感度検出器を採用し
短時間・低被ばく撮影を実現した
PET/CT「biograph」シリーズを発売
(2004/9/13)



価格 13億7000万円〜
■ シーメンス旭メディテック(株)MSM本部広報:渡部
03-5423-8421
http://www.med.siemens.co.jp

シーメンス旭メディテック(株)は,PET/CT最上位機種「biograph LSO」および「biograph Sensation 16」の国内販売を開始した。

主な特長

〈検出器に超高感度クリスタル「LSO」を採用〉

「biograph」のPET部に搭載している超高感度検出器には,「LSO」という次世代のクリスタルを採用している。「LSO」クリスタルの蛍光減衰時間は40ナノ秒と非常に短く,従来の「BGO」クリスタルの約1/8ほどである。これにより,入射放射線の数え落としが極限まで減少し,より短時間で多くの放射線を計測することができる。また,少ない薬剤投与でも優れた効果が得られるため,投与量5mCi,検査時間10分の検査ですみ(従来の一般的な装置では約30分),短時間かつ低被ばく撮影を可能にした。

〈正確な画像重ね合わせ〉

1点支持方式スライディング構造を採用したリニアモーター駆動方式のベッドにより,それぞれの撮影時の患者寝台の位置ズレを極限まで抑え,PETとCTの画像情報の正確な重ね合わせを実現し,正診率を向上させている。

〈定量性の高い画質を実現〉

LSOクリスタルの効果的なノイズ低減や補正法により,感度が高く短時間収集には向いてはいるが,ノイズが多く画質の維持が難しかった三次元収集において,定量性の高い画質を実現した。

〈優れた操作性〉

位置決め画像からの撮影範囲設定,CT撮影,PET撮影,CT/PET/Fusion画像を用いた読影診断プロセスまでを1台のワークステーションで処理することができる。また,画像再構成終了後にはCT/PET/Fusion画像が瞬時に表示可能。効率的な診断を支援する。