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シーメンス旭メディテック、
世界最速0.37秒/回転の
新型X線管「Straton」搭載
16列マルチスライスCTを
発売
(2003/12/22)




■ 価格 8億2000万円
シーメンス旭メディテック(株)MSM本部:酒見
TEL 03-5423-8401
http://www.med.siemens.co.jp


 シーメンス旭メディテック(株)は,世界最高速0.37秒/回転の新型X線管「Straton(ストラトン)」を搭載した16列マルチスライスCT,「SOMATOM Sensation Cardiac」を発売した。16列マルチスライスCTにおける,従来の最速ガントリ回転速度だった0.42秒を凌ぐ,0.37秒の実現により時間分解能が向上,短時間撮影が可能となる。「Straton」は,「SOMATOM Sensation Cardiac」には標準装備され,「SOMATOM Sensation16」への搭載はオプションとなる。

「Straton」の主な特長

〈画期的な新構造〉

「Straton」は,電子ビーム照射によって熱が発生すると同時に,ベアリングとアノードを瞬時に冷却する構造となっている。従来型は,ベアリングとアノードが真空管の中に位置し,冷却には真空を介しているため冷却時間が長く,陽極蓄積熱容量を大きくせざるを得ない構造であった。これに対し「Straton」では,ベアリングを真空管の外部に,アノードをX線管の端に配することで,真空を介さずダイレクトに冷却する構造を開発。また,アノード全体を包むエンベロープが不要となったため,X線管サイズがこれまでの18cmから12cmと,超小型化を実現した。

〈史上最速の回転スピード「0.37秒」〉

画期的な冷却構造を持つ「Straton」は,従来の16列マルチスライスCTの最高スピードである0.42秒を超越した,世界最速のガントリ回転スピード0.37秒/回転を達成している。これにより,心臓の血管内腔の鮮明画像を得ることができるなど,臨床において多くのメリットを生み出せる。

〈陽極蓄積熱容量は“ゼロ”MHU〉

熱の発生とともに,瞬時に冷却を行うことから熱を蓄積しない“ゼロ”MHUというコンセプトが採用され,5.0MHU/minの冷却効率が達成されている。