フィリップス、
超小型高性能DAS搭載の
10列マルチスライスCT
「IDT 10」を発売
(2003/6/12)




■ 価格 4億5000万〜5億円
フィリップスメディカルシステムズ(株)
お客様窓口
TEL 0120-556-494
http://www.medical.philips.com/jp



 フィリップスメディカルシステムズ(株)は,10列マルチスライスCT「IDT 10」を発売した。すでに発売している16列マルチスライスCT「IDT 16」のテクノロジーをベースにしており,高画質を実現しつつ,コストパフォーマンスに優れた装置となっている。最大0.42sec/360°の超高速スキャンにより,15秒で心臓領域の撮影が可能。その後の画像再構成で冠状動脈と二次分枝まで画像化し,優れた診断情報を提供するとともに,被曝や造影剤などによる患者の負担を大幅に軽減する。同社では,基幹病院,一般病院,クリニック,検診センター向けに,初年度の販売目標を50台としている。

「IDT 10」の主な特長
〈DASを小型化したTACHテクノロジー〉
  • 特徴 
    従来の1/50までダウンサイジングした超小型高性能DAS「TACH Chip(タック・チップ)」を採用。X線検出器からダイレクトにデータ収集が可能となり,S/Nが15%向上。高画質と低被曝を実現している。

〈三次元画像再構成アルゴリズム「COBRA(コブラ)」〉
  • 特徴 
    最新の三次元画像再構成アルゴリズム「COBRA」により,コーンビーム・アーチファクトを低減。クラス最高レベルの画像と,すべてのスキャン・パラメータにおいて10列のデータ収集を可能にしている。

〈他社にはないソフトウエア技術〉
  • 特徴 
    造影剤注入器のスタートボタンと連動し,自動的にスキャンを開始する「スパイラル・オートスキャン」,モニター診断で威力を発揮する「ウルトラ・ハイマトリクス再構成」機能を搭載。

〈将来の多列化にも対応〉
  • 特徴 
    「IDT 16」へのアップグレードが可能。TACHテクノロジーや「COBRA」が搭載されたことで,将来開発が予想される64列マルチスライスCTにも対応できる。