シーメンス
旭メディテック、
世界最小ガントリ幅
58cmの6列同時撮影
マルチスライスCT
「SOMATOM Emotion 6」
を発売
(2003/4/1)




■ 価格
 5〜6億円(システム構成による)
■ シーメンス旭メディテック(株)
■ MSM本部広報担当:浅田
■ TEL 03-5423-8368
http://www.med.siemens.co.jp



 シーメンス旭メディテック(株)は,世界最小の6列同時撮影マルチスライスCT「SOMATOM Emotion 6(ゾマトム・エモーションシックス)」を発売した。ガントリ幅58cmの薄さで0.6秒スキャンを実現し,16列マルチスライスCT「SOMATOM Sensation」シリーズと同じ検出器を採用。X線利用効率を向上し,低線量,高分解能,高密度データ収集を可能としている。また,操作の自動化,再構成の高速化を図り,トータルの検査時間を短縮できるようになったほか,X線管の負担増大や線量増加も解消したという。同社では,年間150台の販売を見込んでいる。

〈X線利用効率を高める新素材セラミック「UFC」検出器〉
 ハイエンドマルチスライスCTと同じ新素材セラミック素子を採用。X線利用効率を高め,低線量,高分解能,高密度データ収集に対応する。
〈高速テーブル移動を実現する「SureView」〉
 マルチスライス特有の実行スライス厚のピッチ依存性を解決。高速テーブル移動に伴う画質への影響を抑制し,最適化された高速スキャンを実行する。
〈クラス初の心臓検査対応〉
 MPRやMIP,SSDなど3Dアプリケーションを標準搭載。循環器領域向けの「HeartViewCT」をオプションで用意している。
〈画期的な低被曝を実現する「CARE」プログラム〉
 シーメンス独自の総合的被曝低減プログラム「CARE」により,画期的な被曝低減を実現する。
〈シンプルで迅速な検査が可能なオールインワンコンソール〉
 シーメンス共通OSである「Syngo」によるシンプルな操作環境を実現。検査の自動化とともに,多様な作業をコンソールで並行して行うことができる。

「SOMATOM Emotion 6」の主な特長
〈最大6フェーズに対応した「フレックス・プロトコル」〉
  • 特徴 
    最大6フェーズまで設定可能。すべてのフェーズに「造影剤」「生食」「ホールド」「ポーズ」の各イベントを自由にプログラムできる。これにより従来2回に分けて行っていた脳のパーフュージョンとCTアンギオの検査,テストボーラスとそれに続く造影検査も1つの設定で行える。

〈生食での後押しが可能〉
  • 特徴 
    独自開発のデジタルX線フラットパネルによって,幅1000mm×奥行き850mm×高さ750mmのコンパクト化に成功。従来装置の1/3以下の大きさになった。

〈最大注入圧325psiを実現〉
  • 特徴 
    最大注入圧は,造影剤側,生食側とも325psi。脳のパーフュージョン,CTアンギオだけでなく,将来的なアプリケーションを考慮している。

〈各社シリンジ製剤に対応など,迅速な検査の実現〉
  • 特徴 
    1つのシリンジアダプタで各社のシリンジ製剤に対応。日本語,英語表示を選択できるカラー液晶操作パネルや,オート・ドッキングなどのオート機能で,迅速な検査ができる。

〈独自のスパイラルチューブを採用〉
  • 特徴 
    ベッドの隙間への落下や引っかかりを防ぎ,チューブの床面への垂れ下がりがないなど,独自のスパイラルチューブを採用。安全性・検査効率がアップ。