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Technical Note

2010年1月号
Cardiac Imaging最前線−最新CTがもたらすイノベーション

CT/SPECT心臓フュージョン

高い性能を持った画像診断装置の普及により,心臓検査は形態画像の評価のみならず,機能画像の評価も増えてきている。そのため,心臓領域の画像診断では異なるモダリティから得られた情報を総合的に評価することが求められている。

当社の「CT/SPECT心臓フュージョン」では,機能的評価法である心筋血流SPECTと形態情報を持つ心臓CTを三次元的に重ね合わせることで,冠動脈のリスクエリアと走行を同時に把握できるフュージョン画像を簡便に作成できる。フュージョン画像により,機能画像または形態画像の一方だけではわからなかった評価が可能となる。

従来,SPECTとCTのフュージョン画像作成は,CT画像から冠動脈と心筋を抽出するための3D画像処理に時間を有することや,SPECTの機能情報をマッピングする際の位置ズレの影響などが問題となっていた。当社のCT/SPECT心臓フュージョンでは,冠動脈と心筋を自動抽出するアルゴリズムを採用し,短時間で冠動脈と心筋を自動抽出する。SPECTの機能情報のマッピングには,SPECTの信号の最大値のみを放射状に投影するアルゴリズムを採用し,CTとSPECTの位置ズレの影響を受けにくくした。さらに,StressとRestを同時に読み込み,それぞれを正規化して処理することでReversibilityの評価も可能とした。画像処理時間を短縮するだけでなく,Reversibilityで心筋バイアビリティの把握や評価が期待できる。データオープンからカラーマッピングまでの一連の画像作成は最短2分で完了できる簡便な操作で,日常のワークフローにも手軽に取り入れられる。

CT/SPECT心臓フュージョン
CT/SPECT心臓フュージョン

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