東芝メディカルシステムズ

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Technical Note

2009年8月号
究極のデジタルマンモグラフィに向けて−最新技術解説

US−最高級超音波診断装置「Aplio XG」による乳腺エコー最前線

●Precision Imaging(図1)

ノイズ成分を低減し,コントラスト分解能や均一性,組織の連続性を高める東芝独自のイメージング技術です。“Differential-THI”や“ApliPure”などの高画質技術とも組み合わせて使用でき,微細な組織の描出能を損なうことなく,腫瘍などの境界をより明瞭に描出し,その視認性を高めることができます。


図1 従来画像(左)とPrecision Imaging(右)
図1 従来画像(左)とPrecision Imaging(右)


●MicroPure(図2)

独自のフィルタ処理により,空間的に孤立した高エコーのみを抽出し,ヒトの視覚における「色における視認性の差」を利用して通常の画像とフィルタ処理した画像を重ねて表示することで,乳腺の微細な構造物の視認性を向上させることを目的としたアプリケーションです(2009年度日本超音波医学会技術賞受賞)。


図2 Bモード画像(左)とMicroPure(右)
図2 Bモード画像(左)とMicroPure(右)


●Elastography(図3)

プローブを軽く圧迫・解放することで,病変部位の硬さ(弾性)を映像化します。圧迫による組織の動きをグラフ化することで,圧迫の与え方が適正かどうかの確認ができ,RAWデータを用いた独自の解析機能と合わせて定量的な解析が可能です。


図3 Elastography
図3 Elastography


●4Dイメージング

高周波4Dプローブを使ってボリュームスキャンを行い,直交3断面や一定スライス間隔の複数断面(MultiView)が表示可能なほか,従来見ることのできなかった体表に水平な断面像を観察できます。さらに,ボリュームデータをポジネガ反転して構築するCavityモードにより,乳管の走行や嚢胞の形状がより把握しやすくなります。



【問い合わせ先】 超音波事業部