Spring of 2011—モダリティWeb展示会

ケアストリームヘルス

“A Smarter Way Forward〜一歩先へ〜”をコンセプトに
お客様に合ったソリューションを提案

今回のWeb展示会では,“A Smarter Way Forward〜一歩先へ〜”をコンセプトに,製品のご紹介をさせていただきます。
昨年3月,世界初となるワイヤレス型フラットパネル「ケアストリームDRX-1システム」の販売を開始し,7月には他社に先駆け「eHealth Managed Service(医用データ外部保管委託サービス)」の導入を行いました。今年もデジタル領域でのさらなる発展を遂げ,お客様に合ったソリューションをご提案します。

●ケアストリームDRX-1システム
実績No.1! 安心のカセッテサイズ&ワイヤレスFPD
図1 ケアストリームDRX-1G & Cシステム(ディテクターとバッテリー)
図1 ケアストリームDRX-1G & Cシステム(ディテクターとバッテリー)

世界に先駆けて開発してきたケアストリームヘルスのカセッテ型ワイヤレスFPD ケアストリームDRX-1システム(図1,以下DRX-1)。各国での導入実績数は1500台を超え,多くのお客様にご好評いただいています。5月からは新しくCsIタイプも加わり製品ラインナップを拡充させました。ここではワイヤレス運用,カセッテサイズ,可搬性をコンセプトに,ユーザーニーズを凝縮して製品化したフラットパネルについて紹介します。

製品仕様

DRX-1は,ディテクタ,バッテリー,バッテリーチャージャー,コンソールPC & モニタで構成されています。ディテクタは35cm×43cm半切カセッテサイズのGoS/CsIタイプを採用し,高解像度139μによりCRと比較しても低線量で高画質を提供できます。バッテリーはリチウムポリマー技術を使用した超薄型軽量バッテリーで,薄さはわずか6.7mm。バッテリーチャージャーに差し込むことで,3時間でフルチャージが完了します。

便利なワイヤレス

ワイヤレス運用にすることにより,撮影フローが大きく改善されます。撮影された画像はコンソールまで無線で自動転送され,即座に画像が表示されます。従来のCR撮影のようにカセッテをスキャンする手間もなくすぐに画像が確認できるため,次の撮影に移行することができ,患者様を待たせる心配もありません。
また,わずらわしいコード類が一切ないのが特長です。特に点滴や輸液チューブなどを装着されている患者様の撮影時には,コードの引っ掛かりなどを気にすることなく患者様のケアに注力することができます。電源は,ディテクタ裏面に内蔵されている着脱式のバッテリーによって供給されます。
1枚のバッテリーで約190撮影に対応が可能で,充電されたバッテリーに交換することにより次の撮影がすぐに開始できます。ディテクタ本体ごと充電する必要はないので,忙しい検査を中断してしまう心配もありません。また,立位/臥位撮影台に固定して使用する場合は,マグネット式の電源ケーブルを接続することにより,バッテリー交換の手間をなくすこともできます。使用用途に応じて柔軟に合わせることのできるシステムです。

汎用性の高いカセッテサイズ
図2 既存の立位撮影台に装填が可能
図2 既存の立位撮影台に装填が可能

ディテクタは,半切カセッテ(35cm×43cm)と同サイズなので,現在使用中の立位/臥位等の撮影台にいままでのアナログカセッテやCRカセッテと同じように装填して使用することができます(図2)。新たに撮影台を導入するコストが必要なく,X線装置もそのまま使用できるため,従来と比べて撮影室のフラットパネル化を実現しやすくなるというメリットがあります。
また,カセッテサイズという可搬性を生かし,1枚のディテクタを立位/臥位撮影台に装填したり,カセッテ撮影のように運用することも可能です。車椅子やストレッチャーでの撮影もカセッテ撮影と同じように簡単にでき,撮影後約5秒でポジショニング確認画像を表示し,その約10秒後には次の撮影に移行することができます。DRX-1はまさに,CRとフラットパネルのメリットを兼ね備えた自由度の高いシステムです。

低線量で高画質

DRX-1は,受光部にケアストリームヘルス独自のTFT回路を採用しているため,画像変換効率が非常に高く,DQEが大幅に向上しているのも大きな特長の1つです。従来のCR撮影と比較しても,約半分の線量での撮影が可能となっており,また,新製品のDRX-1(CsIタイプ)の導入により患者様に対する被ばく線量の軽減に大きく寄与します。
新画像処理は,精度の高い領域認識が可能となり,関心領域に対して適正な階調処理曲線を適用することができます。これにより,適正コントラストを維持しながらダイナミックレンジの広い診断画像が提供できるようになっており,適正なポジショニングがとりづらい撮影においても,セグメンテーション認識の向上と新画像処理技術により,より安定した診断価値の高い画像の提供が可能です。

健診システムへの応用
図3 健診システム構成品
図3 健診システム構成品

DRX-1は,健診施設や健診バスでも活躍しています。ID発番システムとDRX-1を組み合わせることにより,登録から撮影,画像確認までシンプルかつスピーディな操作で行うことができます。また,耐振動性に優れ,健診バス特有の温度環境でも問題なく使用できるため,安心してご使用いただくことができるシステムとなっています(図3)。

●ケアストリーム医用データ管理サービスCARESTREAM eHealth Managed Service
充実のサービス内容にて地域連携・遠隔医療を強力にサポート!

医療機関の画像データ等をデータセンターで一元管理します(図4)。長期保存および万一の災害対策としてのデータバックアップサービスを提供。施設内でケアストリームPACSご使用の場合,施設内PACSとデータセンター内バックアップデータが自動で同期するため,大規模仮想ストレージとしてのご利用も可能です。画像データのみならず臨床データなど医療情報データを一元管理するとともに,複数施設間でのデータ共有が可能です。 当サービスご利用により,地域連携や遠隔読影サービスを現実のものとします。

図4 データセンターを核とするサービス概要
図4 データセンターを核とするサービス概要

万全の災害対策と強固なセキュリティ

データセンター施設は,震度7にも耐えうる耐震性と防火施設を有し,冗長構成のとれたノンストップ空調・電源システムを完備。監視カメラ・ICカード・生体認証などによる入退出管理,24時間365日警備員の常駐監視などセキュリティ面も万全です。また,データセンターと医療機関は専用の(非インターネット)IP-VPN網で接続され,医療機関で発生したデータは暗号化され通信されます。当サービスご利用により,お客様の大切なデータをセキュアな環境下にて災害等から守ります。

IT化におけるTCO削減

当サービスで必要なコストは,データセンターで保管・管理するデータ量をベースに算出された月額の固定費用のみです。データセンターと接続するために必要なゲートウエイ装置をはじめとするハードウエア・ソフトウエアおよび保守・サポート・管理費用は固定費用に含まれ,TCO削減に大きく役立ちます(図5)。
*初期導入費用として,施設内HIS/RIS/PACSとの接続・設定費用他工事費等が別途必要となります。

図5 IT化におけるTCO削減
図5 IT化におけるTCO削減

充実のサービス内容

データセンターにてバックアップされた検査内容および検査種別ごとのデータ量は,毎日・毎月のアクティビティレポートにて確認可能で,安心して当サービスをご利用いただけます。 また,複数施設間でのデータ共有および施設間で異なる患者IDを統合管理するサービスも提供可能です。

“新”クラウドビューワ(ケアストリームAXビューワ)の提供

ケアストリームPACSの最新バージョンは,汎用のブラウザ上で動作する新ビューワアプリケーションを提供可能です。クライアントOSに依存しないため,近年急速に普及しているモバイル端末(iPad/iPhoneなど)上から画像参照が可能となります。またサーバ側での画像処理により最小のクライアントスペックにて動作します。
施設内でのご活用のみならず,データセンター経由のWebサービスご利用時に新ビューワアプリケーションの活躍が期待できます(図6)。

図6 “新”クラウドビューワ
図6 "新"クラウドビューワ

問い合わせ先:
ケアストリームヘルス株式会社
〒104-0032 東京都中央区八丁堀2-21-6 八丁堀NFビル
TEL 03-5540-2260 FAX 03-5540-2261
http://www.carestream.jp