同社はRSNA2008において,MRIによる心機能解析ソフトウエアを発表したが,そこに新たに心筋パーフュージョン解析,遅延造影MRIのソフトウエアが追加され,さらに同社独自の新しいユーザーインターフェイスが採用された。心臓MRI検査にはさまざまな解析処理が含まれるが,このソフトウエアの特長は,得られたデータをまずは一度ですべて読み込むことにある。心臓MRI検査を行う場合は通常,心機能の評価は心機能専用,遅延造影の評価は遅延造影専用のソフトウエアで,それぞれ必要なデータのみを読み込んで解析しなければならず,かなりの手間がかかっていたが,それを1つのソフトウエアですべて行えるようになった。このため,比較読影・比較観察を行った後は,同じソフトウエア上で解析したい内容を順次選択していくだけとなり,読影効率の大幅な改善に貢献する。
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