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RSNA2009

■学術セッション(image processing, PETとSPECT)の研究報告

RSNA2009 [第6日目:12月4日(金)]

午前のRefresher Coursesでは,画像処理と3-D imagingのセッション(8:30〜10:00)を拝聴した。最終日ということもあり,今日のセッションの参加者は,前日までと比べるとかなり減っていた。最初の内容は,臓器と腫瘍のセグメンテーション法に関する内容であった。まず,臓器のセグメンテーション法として,形状モデルの構築法の一つであるPoint Distribution Model: PDMや,形状,輝度値に基づくセグメンテーション法 (Active Shape Model: ASM, Active Appearance Model: AAM),さらにアトラスに基づく手法として,レジストレーションによるセグメンテーション法が紹介された。形状モデルの利点はロバストであるが,特異な症例への対応に問題があり,一方で,アトラスに基づく手法はコントラストが淡い構造もセグメンテーションできる,等の手法の長短が説明され,参加者等は熱心に聴き入っていた。また,腫瘍の場合は,個体,形状,輝度値におけるバリエーションが大きいため,学習に基づいた前記の手法では限界がある。そこで,新たなセグメンテーションの試みとして,2つの手法(Graph-cut segmentation, Random walker segmentation)が紹介された。次の演者は,3Dによる画像化の内容で,オープンソースのソフトウェアであるOsiriXや3D slicerの使い方,およびそれらを用いて可視化された人体構造の解説が行われた。これらの発表を通して,筆者は3Dで理解することの有用性を再認識した。

続いて,午前のScientific SessionsでPETとSPECTのセッション(10:30〜12:00)に参加した。このセッションも筆者等の研究グループによる発表があり,PET画像から平均と標準偏差のモデルを構築し,SUVとScoreのサブトラクション画像を用いて異常部位を指摘する手法を発表した。その他,PETとCTやMRの位置合わせ,SPECT,胸部の分子区画を可視化するためのDual Energy法などの発表があった。

その後,会場に戻ってEducation Exhibitsの展示ポスターを撤去し,筆者のRSNA2009は終了した。筆者にとって,RSNAは4年ぶりの参加であったが,以前と比べて計算機による支援システム(Computer aided detection, decision support, computer-aided diagnosis)に関する発表は格段に増えており,今日の画像診断において,CADシステムは欠かせないものになりつつあると思われる。来年もRSNAで発表できるように,日本に戻ったら研究に集中して取り組んでいきたい。

インナビネット記者 林 達郎(岐阜大学)


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