シーメンスヘルスケアが渡邊高記念会と地域医療に関するパートナーシップを締結

2018-11-12

シーメンスヘルスケア


地域医療に関するパートナーシップを締結(写真左から渡邊高記念会の佐々木恭子理事長,シーメンスヘルスケアの森 秀顕代表取締役社長兼CEO)

地域医療に関するパートナーシップを締結
(写真左から渡邊高記念会の佐々木恭子理事長,
シーメンスヘルスケアの森 秀顕代表取締役社長兼CEO)

シーメンスヘルスケア(株)は2018年11月9日(金),兵庫県西宮市にある社会医療法人渡邊高記念会との間で,地域医療の取り組み強化を支援するパートナーシップを締結したと発表した。今回のパートナーシップでは,高度急性期医療から亜急性期医療,回復期リハビリテーション医療,在宅医療に至るまでの地域医療において,(1)同社のコンサルティングチームが基本計画を策定,(2)画像診断・治療装置,臨床検査装置の提供,(3)早期発見から治療までの総合的サポート,(4)循環器領域における個別化医療の確立に向けた包括的サポート,(5)リファレンスサイト指定を行う。まず,最初のステップとして,高度画像診断装置の整備を行い,従来の同社装置に加えて,同法人の施設である西宮渡辺病院にマンモグラフィ「MAMMOMAT Fusion」,CT「SOMATOM go.TOP」,西宮渡辺心臓脳・血管センターに血管撮影装置「Artis Q.zen」,CT「SOMATOM Perspective」を設置する。これらの装置は,地域医療連携の共同利用インフラとなるもので,両病院間での共同利用だけでなく,地域の医療機関からの紹介検査にも対応する。さらに,中期計画として,部門システムと臨床検査装置を再整備し,検体検査情報の一元化を図るとしている。その上で,中・長期計画として,患者中心の医療を実現するために「syngo.share」や「Digital Ecosystem」を用いた情報共有基盤を構築する。

発表当日は,シーメンスヘルスケアの本社があるゲートシティ大崎ウエストタワーにおいて共同記者発表会が行われた。最初に挨拶した同社代表取締役社長兼CEOの森 秀顕氏は,プレシジョンメディシンの拡充,医療サービス提供の変革,患者満足度の向上,医療デジタル化の推進という4つにテーマに基づいた製品・サービスを展開していると説明。その中でも,今回のパートナーシップでは,デジタル化の推進におけるDigital EcosystemやAIの技術が重要であると述べた。次いで,「地域医療に夢を」と題してプレゼンテーションを行った渡邊高記念会理事長の佐々木恭子氏は,西宮渡辺病院,西宮渡辺心臓脳・血管センター,西宮渡辺脳卒中・心臓リハビリテーション病院,西宮渡辺心臓リハビリクリニック,在宅介護支援センター,訪問看護ステーションの間での高度画像診断装置の共同利用に向けた連携体制などを解説した。

同社は近年,パートナーシップによる総合的な製品・サービスの提供に力を入れており,これまで社会医療法人博愛会,京都府立医科大学附属病院,医療法人伯鳳会との間で契約を締結してきた。地域医療に関するパートナーシップは,同社にとって今回が初であり,今後5年間の予定で活動を展開していく。

3ステップで地域医療を強化

3ステップで地域医療を強化

 

●問い合わせ先
シーメンスヘルスケア(株)
TEL 0120-041-387
www.healthcare.siemens.co.jp

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