日本IHE協会が「IHE-J 2018 コネクタソン」を開催

2018-10-18


37社,62システムが参加したIHE-J 2018 コネクタソン

37社,62システムが参加したIHE-J 2018 コネクタソン

一般社団法人日本IHE協会は2018年10月14日(日)〜19日(金)の6日間の日程で,都立産業貿易センター台東館(東京都台東区)において「IHE-J 2018 コネクタソン」を開催した(14日は搬入・設置作業)。期間中の17日には,第68回IHE勉強会とコネクタソンの見学会を実施。行政やベンダーの関係者が出席した。IHEは,情報連携や機能統合により医療情報システム・医療機器の相互運用性の向上を図る,「医療連携のための情報統合化プロジェクト」として,米国で北米放射線学会やHIMSS(Healthcare Information and Management Systems Society)が中心となってスタートした。その後,国内でも日本IHE協会が設立され,活動を展開している。その活動の一つがコネクタソンである。「接続“connect”」と「マラソン“marathon”」を組み合わせた造語であるコネクタソンは,あらかじめ設けられた業務シナリオに沿ってシステムや機器間で通信を行い,仕様どおりに接続できるかをテストする機会として設けられた。

今回のコネクタソンには,37社,62システムが参加した(サポーティブ参加3社,3システムを含む)。システムの内訳で最も多かったのが,ITインフラストラクチャの42システムで,放射線部門の31システムが続く。また,コネクタソンとは別の日程となったが,世界で初めて眼科(Eyecare)の接続テストも行われた。

さらに,今回のコネクタソンでは,オリンピックにかかわる選手やコーチなどの健康情報交換を行うためにHIMSSなどの支援によって発足したOHI(Olympic Healthcare Interoperability Initiative)について,コネクタソン会場で画像と紹介文書を交換するためのプロジェクタソン(“Project”と“Marathon”を組み合わせた造語)も行われた。OHIでは,2020年の東京オリンピックにおいて健康情報の交換プロジェクトを要望しているという。

このほか,見学会に合わせて行われた勉強会では,日本IHE協会代表理事の安藤 裕氏がIHEの理念や活動を紹介したほか,委員会メンバーが業務シナリオについて解説した。

なお,コネクタソンの結果は,11月末に日本IHE協会のホームページ(http://www.ihe-j.org/ )で公開される予定である。

安藤 裕 氏(代表理事)

安藤 裕 氏
(代表理事)

勉強会ではIHEの概要や業務シナリオを紹介

勉強会ではIHEの概要や業務シナリオを紹介

 

●問い合わせ先
一般社団法人日本IHE協会
事務局
TEL 03-5840-9878
http://www.ihe-j.org/


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