GEヘルスケア・ジャパンが肝疾患診断の最前線を紹介するプレスセミナーを開催

2018-3-9

GEヘルスケア・ジャパン

超音波


脂肪性肝疾患におけるエラストグラフィの有用性をPR

脂肪性肝疾患におけるエラストグラフィの有用性をPR

GEヘルスケア・ジャパン(株)は2018年3月5日(月),日本GE(東京都港区)において,肝疾患における最新の画像診断技術に関するプレスセミナーを開催した。本セミナーでは,国内における肝疾患診療のエキスパートと言える臨床家が登壇し,同社の超音波診断装置やMRIを用いた診断について講演したほか,パネルディスカッションも行われた。

開催に当たり,同社クリニカルケア・ソリューション本部長の黒川貴史氏が挨拶に立ち,肝疾患の診断における同社の取り組みや画像診断装置の技術的特徴などを紹介した。わが国では2016年のがんの部位別死亡数において,肝がんが第5位となっている。近年は,肥満による脂肪肝から線維化が進み,肝硬変,さらには肝がんを発症するケースが増加しており,早期診断の観点から肝硬度の測定が重要となっている。こうした背景から同社では,肝疾患診療への取り組みを強化している。黒川氏は,同社が提供する目的別のモダリティとして,スクリーニングでは超音波診断装置,診断ではMRIとCT,治療では血管撮影装置,フォローアップでは超音波診断装置があると説明した。超音波診断装置に関しては,2017年11月に,フランスEchosens社製の「FibroScan」モジュールを搭載し,“Shear Wave Elastography(SWE)”との2方式の肝硬度測定が可能な「LOGIQ S8 FS」を発表。肝硬度測定の診療報酬が請求可能な装置として展開している。また,MRIにおいてもMR elastography(MRE)技術である“MR Touch”を販売するなど,臨床ニーズに応えるソリューションを提供している。

黒川貴史 氏(クリニカルケア・ソリューション本部長)

黒川貴史 氏
(クリニカルケア・ソリューション本部長)

   

 

黒川氏の挨拶に続き,泉 並木氏(武蔵野赤十字病院院長)が,「肝疾患の最新情報」をテーマに講演した。泉氏は,B型肝炎,C型肝炎からの肝線維化,発がん率になどを解説した上で,線維化のステージごとのMRE画像などを供覧。さらに,非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)において,非侵襲的肝線維化マーカーのWFA+M2BPが,線維化のステージ診断に有用であると解説し,超音波エラストグラフィ,MREとともに,非侵襲的な線維化診断の技術が進んでいることを説明した。

泉 並木 氏(武蔵野赤十字病院)

泉 並木 氏
(武蔵野赤十字病院)

   

 

次いで,飯島尋子氏(兵庫医科大学病院超音波センターセンター長/肝・胆・膵内科教授)が登壇し,「超音波による肝線維化・脂肪化診断」と題して講演した。飯島氏は,肝硬度を測定するための超音波エラストグラフィ技術として,strain imagingとshear wave imagingの2方式について解説。さらに,shear wave imaging技術であるFibroScanのtransient elastography(TE)やSWEについて,肝線維化,肝炎症などの診断能の比較結果を示した。また,飯島氏は,FibroScanの“Controlled Attenuation Parameter (CAP)”により脂肪量が簡便に測定できると指摘。非アルコール性脂肪肝疾患(NASH)の診断における超音波エラストグラフィの有用性にも言及した。

飯島尋子 氏(兵庫医科大学病院)

飯島尋子 氏
(兵庫医科大学病院)

   

 

次いで,登壇した建石良介氏(東京大学医学部附属病院消化器内科特任講師)は,「FibroScanを用いて」をテーマに講演した。建石氏は,近年,NAFLDやNASHといった脂肪性肝疾患が増加し,肝がん患者数も上昇していると説明。脂肪性肝疾患について,アルコール性と非アルコール性の違いを解説した上で,NASHは肝硬変や肝がんを発症しやすいことから,肝脂肪測定による予防が重要であると述べた。さらに,建石氏は,FibroScanによる肝脂肪測定について触れ,線維化と脂肪化を同時に測定できる点を評価した。

建石良介 氏(東京大学医学部附属病院)

建石良介 氏
(東京大学医学部附属病院)

   

 

4番目に登壇した中島 淳氏(横浜市立大学附属病院肝胆膵消化器病学主任教授)は,「NASH/NAFLD診療におけるエラストグラフィー」と題して講演した。中島氏は,NAFLDやNASHの予後を決める因子は線維化であり,これを非侵襲的に診断することが重要だとして,エラストグラフィの有用性について解説した。特にMREについては,肝臓全体を評価できるメリットがあり,さらに線維化と脂肪の正確な定量が可能なことから新薬の治験にも役立っていると述べた。

中島 淳 氏(横浜市立大学附属病院)

中島 淳 氏
(横浜市立大学附属病院)

   

 

5名が講演した後には,泉氏が司会を務めパネルディスカッションが行われた。この中では,脂肪性肝疾患の診断ストラテジーについて話し合われたほか,エラストグラフィの有用性や課題についてなどの意見が出された。今後も患者数が増加することが予想される脂肪性肝疾患であるが,早期診断が重症化を防ぐことにつながる。そのためにもFibroScanや超音波エラストグラフィ,MREなどの技術が臨床現場に広く普及することが期待される。

各講演後のパネルディスカッション

各講演後のパネルディスカッション

 

FibroScanのプローブ

FibroScanのプローブ

FibroScanとSWEでの肝硬度測定が可能な超音波診断装置LOGIQ S8 FS

FibroScanとSWEでの肝硬度測定が可能な
超音波診断装置LOGIQ S8 FS

 

同一画面上でSWE(左)とFibroScanを表示

同一画面上でSWE(左)とFibroScanを表示

 

●問い合わせ先
GEヘルスケア・ジャパン株式会社
コミュニケーション本部
TEL 0120-202-021
www.gehealthcare.co.jp

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