エレクタが転移性脳腫瘍の放射線治療をテーマにしたプレスセミナーを開催

2018-2-13

放射線治療


Leksell Gamma Knife Iconの有用性をPR

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エレクタ(株)は2018年2月7日(水),トラストシティカンファレンス・丸の内(東京都千代田区)において,報道関係者向けに転移性脳腫瘍に対する放射線治療をテーマにしたセミナーを開催した。本セミナーでは,米国ロズウェルパークがんセンターガンマナイフセンター長のディレンドラ・プラサード氏,東京大学医学部附属病院放射線科准教授/放射線治療部門長の中川恵一氏が,同社の定位放射線治療装置「Leksell Gamma Knife Icon(Icon)」の使用経験やその有用性,定位放射線治療と分子標的薬を組み合わせた治療の実際について講演した。

先に,1万2000件以上の放射線治療を行ってきたディレンドラ氏が,「Saving Brains by Changing Minds;Gamma Knife Icon in Brain Metastasis」をテーマに講演した。ディレンドラ氏が所属するロズウェルパークがんセンターは15年に及ぶガンマナイフ治療の実績があり,治療件数は6000件を超えている。このうちIconでは,約900件の治療を行ってきた。ディレンドラ氏は,Iconについて,マスクシステムを採用したことによりフレームレスでの治療が可能となり患者の負担を軽減するとともに,位置決めが容易になったと説明。また,コーンビームCTにより,照射位置を自動で補正することで,高精度の照射ができることに加え,ワークフローが効率化して治療時間の短縮を図れていると述べた。

続いて,中川氏が,「脳転移をめぐるパラダイムシフト」と題して,日本における転移性脳腫瘍治療の現状とその中での放射線治療の位置付けについて講演した。中川氏は,日本国内の肺腺癌遺伝子変異の発現頻度として,上皮成長因子受容体(epidermal growth factor receptor:EGFR)変異が約53%となっており,脳転移の約14%がEGFR変異が原因であると述べた。さらに,EGFR変異陽性肺がんの脳転移は小さな腫瘍が多発するケースが多く,全脳照射では延命効果を示さず,認知機能の低下をもたらすと解説した。その上で,EGFR変異陽性肺がんの転移性脳腫瘍の治療は,分子標的薬のチロシンキナーゼ阻害薬(tyrosine kinase inhibitor:TKI)が有用であるというデータを提示。さらに,定位放射線治療の後にTKI療法を行うことが最適であると述べた。一方で,中川氏は日本の放射線治療件数が減少傾向にあると指摘。マスコミなどを通じて,放射線治療の有用性を国民に示していくことが重要であると述べ講演を締めくくった。

ディレンドラ・プラサード 氏(ロズウェルパークがんセンター)

ディレンドラ・プラサード 氏
(ロズウェルパークがんセンター)

中川恵一 氏(東京大学医学部附属病院)

中川恵一 氏
(東京大学医学部附属病院)

 

 

●問い合わせ先
エレクタ株式会社
ニューロサイエンス事業部
TEL 03-6722-3808
http://www.elekta.co.jp

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