FileMaker カンファレンス in 大阪 2015
透析,不妊治療,訪問看護記録などFileMakerを利用したソリューションを紹介

2015-8-19

FIleMaker

ヘルスケアIT


大阪では昨年に続いて2回目の開催

大阪では昨年に続いて2回目の開催

「FileMaker カンファレンス in 大阪 2015」が,2015年8月6日(木),7日(金)の2日間,大阪市北区中之島の大阪府立国際会議場で開催された。7日午後には,日本ユーザーメード医療IT研究会(J-SUMMITS)共催によるメディカルトラックが設けられ,5題のセッションが行われた。
開会に当たって挨拶したJ-SUMMITS副代表の松波和寿氏(松波総合病院)は,J-SUMMITSの活動の概要などを紹介し,「FileMakerの日本の医療機関,関係者への浸透度は高く,ビジネスチャンスも大きい。今回のセッションを参考にしてユーザーメードの医療ITのサークルに参加してほしい」と述べた。

松波和寿 氏(J-SUMMITS副代表)

松波和寿 氏
(J-SUMMITS副代表)

   

 

今回のメディカルトラックのプログラムは次の通り。

M-1:
「iPadですべての操作ができるフットケア管理ソリューションのご紹介」
田代庸平(泉南新家クリニック 透析センター 情報管理主任)

M-2:
「iPad & FileMakerソリューションとMySQLを用いた分離型『不妊治療向け電子カルテ』構築」
鈴木 篤(株式会社アイフロント 西日本第一統括部 大阪開発2部マネージャー)

M-3:
「柔軟なカスタマイズで現場に最適な電子カルテソリューションの導入事例」
秋山幸久(株式会社エムシス 代表取締役)

M-4:
「FileMaker GoとiPadを利用した訪問看護記録の電子化」
大崎一生(福岡医療団 本部IT企画室部長,千鳥橋病院 電算室室長)
豊原 信(千鳥橋病院 電算室)

M-5:
「電子カルテの穴を埋めるFileMaker Pro & FileMaker Go」
松波和寿(松波総合病院)

田代庸平 氏(泉南新家クリニック)

田代庸平 氏
(泉南新家クリニック)

鈴木 篤 氏(株式会社アイフロント)

鈴木 篤 氏
(株式会社アイフロント)

秋山幸久 氏(株式会社エムシス)

秋山幸久 氏
(株式会社エムシス)

     
大崎一生 氏(千鳥橋病院)

大崎一生 氏
(千鳥橋病院)

豊原 信 氏(千鳥橋病院)

豊原 信 氏
(千鳥橋病院)

 

 

M-2「iPad & FileMakerソリューションとMySQLを用いた分離型『不妊治療向け電子カルテ』構築」では,システム開発を手掛けるアイフロントがFileMakerプラットフォームで開発した,不妊治療向けの電子カルテシステムである「こうのとり」の概要を中心に,鈴木氏がデモを交えて紹介した。こうのとりでは,不妊治療の診療で必要とされる 内診から診察へなどのワークフローへの対応や,超音波検査画像のカルテへの取り込み,パートナーの検査結果との連動などの機能を実現する。そのほか,体外受精(IVF)や卵子の胚凍結療法,培養の管理やサマリーの作成など,診療記録だけでなく,きめの細かいデータ管理が可能になっている。
また,問診票はiPadで入力可能なシステムを作成し,多種多様な項目を簡単に入力でき,データはカルテの記事に取り込まれて確認できるようになっている。さらに,インターフェイス仕様としてMySQLを用いて,検査,医事,予約といった外部システムとデータ連携を行った。
鈴木氏は,不妊治療向けカルテの構築に当たって苦労したこととして,用語の特殊性やODBC接続のレスポンスの問題などを挙げ,ODBC接続について実装時の工夫などを紹介した。こうのとりは,ゼロからフルスクラッチで開発することになったが,FileMakerでは最初のイメージから少しずつ修正しながら構築するアジャイル型の開発が可能だったとメリットを評価した。

M-4「FileMaker GoとiPadを利用した訪問看護記録の電子化」では,最初に大崎氏が千鳥橋病院を中心とする福岡医療団の活動と,電子カルテなど病院情報システムの構築の概要とFileMaker利用の経緯を説明,続いて訪問看護記録システムについて豊原氏がデモを中心に紹介した。福岡県で千鳥橋病院,千代診療所,たたらリハビリテーション病院など医療施設や訪問看護ステーションを運営する福岡医療団では,各医療機関をネットワークで結んだ電子カルテシステムを構築している。FileMakerについては,電子カルテシステム(両備システムズ)をサポートするツールとして利用され,診断書や問診票,情報提供書など文書作成から始まり,現在では5つのサーバ,ファイル数400超,帳票種類1000以上の規模にまで発展した(記事参照 )。訪問看護では,スタッフや施設間の情報共有のため,iPadとWebによる情報共有システムを導入(カナミック),そのiPadを使った訪問看護記録の入力システムをFileMaker Goで作成した。音声入力なども採用し,訪問先での記録やデータの入力を省力化することをめざし,今後,8つの訪問看護ステーションの53名のスタッフ全員にiPadを配布して運用することを予定している。

また,ショウケース(展示コーナー)では、FileMakerプラットフォームでの開発,販売などを行うFBAの企業を中心に14社が出展した。出展したのは,イエスウィキャン,寿商会,ジェネコム、ジュッポーワークス、バルーンヘルプ,インフォトレック,オネスト,三栄メディシス,トップオフィスシステム,バンザイクリエイティブ,ユニティップス,エーアールシステム,アヴネット,エプソン販売,ムーブ/スター精密。そのほか,iPad miniを用いたFileMaker Goのアプリケーションの紹介コーナーも設けられ,メディカル関係では,オネストの「canvas clinic」やジュッポーワークスの「新生児問診票システム」などが展示された。

ショウケースでは14社が出展。電子カルテや問診票入力など医療向けのソリューションも展示

ショウケースでは14社が出展。電子カルテや問診票入力など医療向けのソリューションも展示

FileMaker GoとFileMakerによるアプリをiPad miniを使って紹介

FileMaker GoとFileMakerによるアプリをiPad miniを使って紹介

 

●問い合わせ先
FileMaker カスタマサポート
TEL 0120-983-850
FAX 03-5977-7213
受付時間:9:00〜12:00/13:00〜17:30(祝祭日を除く月曜日から金曜日)
www.filemaker.co.jp

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