ITEM2016 ホロジックジャパン ブースレポート
「Selenia Dimensions」を中心にスクリーニングからバイオプシーまで支援するシステムを携えてITEMに初出展


2016-5-2


ホロジックジャパンブース

ホロジックジャパンブース

米国ホロジック社の子会社であるホロジックジャパンは,日本でのさらなる認知度向上をめざしITEMに初出展を果たした。ウーマンズヘルス分野に強みを持つホロジック社は,世界40か国で事業を展開。日本国内においては,ホロジックジャパンが最新情報をいち早く日本国内に届ける役割を担い,製品販売は代理店を通して行っている。ブースでは,代表取締役社長兼バイス・プレジデント セールス,アジアのブルース・ロビンソン氏も来場者を迎え,3Dマンモグラフィ対応のデジタル式乳房X線撮影装置「Selenia Dimensions」を中心に,スクリーニングからバイオプシーまで一連のブレストケアのためのシステムをアピールした。(4月17日取材)

ブルース・ロビンソン代表取締役社長兼バイス・プレジデント セールス,アジア

ブルース・ロビンソン代表取締役社長兼バイス・プレジデント セールス,アジア

ブースで行われたSelenia Dimensionsのプレゼンテーション

ブースで行われたSelenia Dimensionsの
プレゼンテーション

 

●マンモグラフィ:トモシンセシス(3D)撮影が可能な「Selenia Dimensions」の新型コンソールと造影マンモグラフィを紹介

デジタル式乳房X線撮影装置「Selenia Dimensions」は,従来の2Dマンモグラフィ撮影に加えてトモシンセシス(3D)撮影を可能とするマンモグラフィシステムで,これまでに世界で約3000台が導入され,米国内では1000万人以上の女性が受診している。臨床論文は100編以上,45万人規模の調査研究に用いられた豊富な実績を持つシステムである。
トモシンセシス撮影では,管球を±7.5°回転させて15回照射し,スキャン時間3.7秒でデータを取得する。撮影データは1mm厚の断層像として再構成され,専用ビューワ「SecureView」に転送される。スライスを変えて観察することで,乳腺の重なりで埋もれるような病変も検出しやすい。
検査における受診者の安全に配慮し,管球には可動式のトモシンセシス用フェースシールドが装備されている。圧迫板はFPDサイズ(24cm×29cm),CRサイズ(18cm×24cm),小乳房用(オプション)の3タイプを用意。圧迫板が自動で左右にシフトする“オートシフト機構”や,乳房の形に合わせて傾斜圧迫する“fastモード”を搭載し,受診者・検査者の双方に優しい装置デザインとなっている。
2D画質は日本向けにローカライズされており,ブースに設けたビューアルームではSecureViewを用いて,トモシンセシスやトモシンセシスから2D画像を合成したC-view画像,i-view画像(造影画像)を展示し,実際の画像を来場者に供覧した。SecureViewの標準モニタは5メガピクセルの2面構成だが,新しく12メガピクセルのモニタ(バルコ社製「Coronis Uniti」)との組み合わせでの提供できることが紹介された。

受診者と検査者に優しい設計のSelenia Dimensions

受診者と検査者に優しい設計のSelenia Dimensions

専用ビューワ「SecureView」

専用ビューワ「SecureView」

 

今回のITEMでは,Selenia Dimensionsの新しいトピックスとして,「ユニバーサルコンソール」と造影マンモグラフィが発表された。

<ユニバーサルコンソール>
ユーザーのニーズに合わせてカスタマイズ可能なユニバーサルコンソールは,2Dパッケージ,トモシンセシス対応にアップグレード可能な2Dパッケージ,トモシンセシス対応パッケージの3タイプが用意されている。納入時に,画像参照用モニタやコンソール側面の電源ボタン,撮影スイッチなど各種スイッチを,検査室の造りに合わせて左右どちらにでも配置できる。コンソールはテーブルの高さを変えることができ,指紋による生体認証ログインで撮影順を登録した操作者用のコントロールモニタが表示されるなど,日常の使い勝手を高める工夫がなされている。画像参照用モニタは21インチで,3メガピクセルと2メガピクセルから選択できる。ユーザーインターフェイスは従来展開していたプレミアムコンソールと同様で,イラストを使ったカラー表示により視認性が高く,わかりやすい操作性が特長である。

拡張性の高いユニバーサルコンソール

拡張性の高いユニバーサルコンソール

イラストとカラー表示により視認性の高いユーザーインターフェイス

イラストとカラー表示により視認性の高い
ユーザーインターフェイス

 

<造影マンモグラフィ>
もうひとつの新トピックスとして,Selenia Dimensionsが造影マンモグラフィに対応できるようになったことが紹介された。銅フィルタの内蔵により,45〜49kVの高エネルギー撮影が可能になり,専用ソフトウエア“i-view”で画像処理が行われる。低エネルギー,高エネルギーで撮影した画像が自動的にサブトラクションされ,造影剤を特異的に描出したi-view画像(造影画像)を得ることができる。低エネルギー画像は2Dマンモグラフィとして読影できるため,1回の圧迫による撮影で,2D画像と造影画像を比較観察することが可能だ。
造影マンモグラフィは,乳房MRIに代わる検査として欧米ではニーズが高まっており,旧型のペースメーカーを埋め込んでいるなど,MRI禁忌の患者への化学療法モニタリングなどに活用できることが期待される。

ペースメーカーを埋め込んでいる患者のi-view画像(右)

ペースメーカーを埋め込んでいる
患者のi-view画像(右)

 

 

●トモシンセシスガイドで容易なターゲティングを実現する「Affirm」

Selenia Dimensions専用のバイオプシーガイダンスユニット「Affirm」は,ステレオガイドとトモシンセシスガイドの両方に対応する。セッティングは簡単で,Selenia Dimensionsにはめ込んで電源ケーブルをつなげ,コントロールパネルを装着して電源を入れるだけで完了する。生検用針は垂直ではなく,10°の角度をつけて取り付けるようになっており,受診者から針が離れることで受診者の心理的負担を軽減し,かつ胸壁に近いターゲットにアプローチしやすいというメリットがある。
トモシンセシスガイドによるバイオプシーは,クリックひとつでxyzの座標を設定することができる。ターゲティングすると,病変と針の位置関係が自動計算され,コンソールモニタにイラストで表示される。組織を採取する針の開口部に病変が収まるかを直感的に把握することができ,また,針先にはセーフティゾーンが3mm取られるため針が突き抜ける心配もなく,確実で安全なバイオプシーを施行できる。

バイオプシーガイダンスユニット「Affirm」

バイオプシーガイダンスユニット「Affirm」

点線内の病変をクリックするだけでxyzの座標を設定

点線内の病変をクリックするだけでxyzの座標を設定

   
病変と針の位置関係をイラストで表示

病変と針の位置関係をイラストで表示

 

 

●空気圧駆動で操作が容易な吸引式組織生検システムを展示

ブースでは,バイオプシー検査を支援するシステムとして,吸引式組織生検用針向け装置「ATECシステム」と吸引式組織生検用針キット「Eviva Breast Biopsyシステム」も展示された。
ATECシステムは,生理食塩水を還流させながら吸引式組織生検を行うシステムで,マンモグラフィ,超音波,MRIの3モダリティに対応する。検体は約4.5秒で採取され,クローズドシステムで生理食塩水とともに流されてフィルタに回収されることから,血液によるコンタミネーションが起こりにくい。
ATECシステムの大きな特長は,セットアップが非常に容易な点である。生検用ハンドピースとつながるコードを同じ色のコネクタに差し込み,生理食塩水ラインをつなげて電源を入れ,テストモードを1回実施してセットアップが完了する。ソフトウエアは一切なく,空気圧を利用したシンプルな設計のため,電気系トラブルが発生しにくい。シンプルに操作できることで,操作者は被検者ケアに集中できる。
生検用のハンドピースであるEviva Breast Biopsyシステムは,針の開口部方向(組織採取方向)が乳房に対して何時方向かを示すクロックポジションインジケータを搭載しており,ステレオガイドでのバイオプシーを支援する。針のファイア(発射)が空気圧駆動のため,従来の機械式のシステムと比べて動作音が小さく,振動も少ないことから,被検者の不安感や衝撃を軽減することができる。また,生検針は開口部や長さの異なる複数の種類がラインナップされている。乳腺の薄い被検者向けに,針先が丸く,デッドスペースが4mm(通常8mm)のブラントチップも用意され,被検者によって使い分けることで安全にバイオプシー検査を実施することができる。

「ATECシステム」と「Eviva Breast Biopsyシステム」(壁面)

「ATECシステム」と
「Eviva Breast Biopsyシステム」(壁面)

生検針の開口部の向きはサムホイールを回して変えることができ,中央部の数字(クロックポジションインジケータ)で開口部の方向を確認できる。

生検針の開口部の向きはサムホイールを回して変えることができ,中央部の数字(クロックポジションインジケータ)で開口部の方向を確認できる。

 

●お問い合わせ先
ホロジックジャパン株式会社
住所:〒112-0004 東京都文京区後楽1-4-25
TEL:03-5804-2386
URL:http://hologic.co.jp/


ITEM2016(ITEM in JRC 2016 国際医用画像総合展)

東芝メディカルシステムズ

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