ITEM2015 EIZO ブースレポート
「今ここにある EIZOの最適解」をテーマに,手術室に向けソリューションやARコーティング仕様の医用モニタ新製品等を展示


2015-4-23


EIZOブース

EIZOブース

EIZOは,「今ここにある EIZOの最適解。」をテーマに,EIZOのさまざまな製品群で,ユーザーの画像に関する悩みに最適に応えることをアピールする展示を行った。今回のブースは,ポイントをしぼって製品の特長をアピールするため,従来より展示品目を減らして,“手術室向けソリューション”と“医用モニタ”の2コーナーに分けて,わかりやすくレイアウトした。手術室ソリューション「CuratOR」では,壁に埋め込んだSurgical Panelのコンセプトモデルを展示。
医用モニタの画質強化にも注力している。バックライトの光はそのまま通し,外光の映り込みをおさえるアンチリフレクション(AR)コーティング処理をした「RadiForce RX650-AR」「RadiForce RX850-AR」の2機種を展示した。さらにリスト表示用のコンソールモニタも,新しくスクエア型の「FlexScan EV2730Q」や縦長の「FlexScan EV2455」を用意し,一覧性に優れた新しい提案を行った。

●手術室ソリューション「CuratOR」

2014年10月に発表した手術室向け映像ソリューション「CuratOR」をITEMでは初めて展示した。英語の“学芸員(キュレーター)”から名づけられたCuratORは,美術館や博物館のような資料蓄積型の施設の学芸員が専門知識を持って企画展示を行うのと同様,EIZO社の長年蓄積された映像関連のノウハウを生かした提案や製品開発を行う手術室映像ソリューションである。
中でも,目玉となるのがヨーロッパでは導入が進んでいるSurgical Panelである。Surgical Panelは,ユーザーのニーズに合ったモニタを壁面に埋め込むようにして保護ガラスで密閉し,内部のモニタに手術に必要な情報を表示できる。今回は,コンセプトモデルとして,27インチと47インチのモニタを組み合わせ,Surgical Panelとして壁面に埋め込んで展示。画像の操作はマウスとキーボードを使ったデモを行っていたが,“タッチパネルコンソール”を手術台の横に取り付けて,映像の呼び出しを行うこともできる。これらの画像の入力や管理は,信号配信マネージャー「LMM0802」を使って行い,最大8つの映像を集約して1つのモニタに表示することができる。

手術室ソリューション「CuratOR」をITEMでは初出展

手術室ソリューション「CuratOR」をITEMでは初出展

27インチと47インチのモニタが壁面に埋め込まれたサージカルパネル

27インチと47インチのモニタが壁面に埋め込まれたサージカルパネル

 

●“読影環境の新定番”スクエアモニタでリスト表示&ARコーティングによる高画質で使う場所を選ばない見やすい環境を構築

医用モニタコーナーでは,“読影環境の新定番”と冠してARコーティング仕様の「RadiForce RX650-AR」や,スクエア型・縦長リスト表示モニタなどを展示した。バックライトの光はそのまま通し,外光の映り込みをおさえるEIZO独自のアンチリフレクション(AR)フィルムを貼ることで,ユーザーの要望に応じて展開ができる。ARコーティングによって明るい場所でも締まった黒で画像を見ることができるため,使う環境を選ばず,明所コントラストの高い仕様になっている。
読影モニタと組み合わせて,患者リストなどRISやレポートの表示用モニタとして,新しくスクエア型の「FlexScan EV2730Q」を展示。縦横の両方向に連なる情報の表示に適した正方形(1920×1920ドット)解像度により,これまで一般的なワイドモニターであるフルHD(1920×1080ドット)と比較して一覧性に優れ,プラスアルファの領域に別のアプリケーションを立ち上げることもできる。ブルーライトカット機能搭載により疲れ目も抑制するほか,フレームレスにより,視線移動が途切れない。
このほか,同じくリスト表示用として紹介されていたのは「FlexScan EV2455」。縦に配置すると,省スペースでスクロールをしないで,縦に多くの情報を表示できる。

「FlexScan EV2730Q(左)」「RadiForce RX650-AR(右)」

「FlexScan EV2730Q(左)」
「RadiForce RX650-AR(右)」

縦長表示可能な「FlexScan EV2455」

縦長表示可能な「FlexScan EV2455」

 

●乳がん画像診断コーナーでは「RadiForce GX540」やARコーティング仕様「RadiForce RX850-AR」を紹介

乳がん画像診断コーナーでは,モノクロ5Mピクセルの「RadiForce GX540」と,ARコーティング仕様の「RadiForce RX850-AR」を紹介した。こちらでもスクエア型「FlexScan EV2730Q」,縦長の「FlexScan EV2455」と組み合わせて展示し,マンモグラフィ読影を快適に行う環境を提案した。
8MピクセルカラーのRadiForce RX850-AR は,MRIや超音波などのカラー画像とマンモグラフィの画像を一つのモニタで同時に表示して比較できるため,画像観察作業効率の向上が見込める。

スクエアモニタと組み合わせて展示されたARコーティング仕様の「RadiForce RX850-AR」

スクエアモニタと組み合わせて展示されたARコーティング仕様の「RadiForce RX850-AR」

モノクロ5Mピクセルの「RadiForce GX540」

モノクロ5Mピクセルの「RadiForce GX540」

 

●モニタ品質管理と合わせて病院の資産管理もできる「RadiNET Pro Web Hosting」

モニタ品質管理コーナーでは,ネットワーク品質管理プロバイダ「RadiNET Pro Web Hosting」を紹介。施設内にサーバを導入するのではなく,モニタ管理者は,EIZOが設置・管理するRadiNET Pro Web Hostingサーバに安全なインターネットゲートウェイで接続し,RadiNET Proの機能を用いて施設内の全モニタを一括管理することが可能となる。画面上のバックライトメーターを見れば,院内すべてのモニタの輝度を確認でき,まだ使えるのに替えてしまったり,替え時なのに使ってしまうことを防げる。モニタの使用頻度が明らかに違う場合は,院内でモニタを入れ替えたりして,病院全体のモニタ寿命を長くするなど,予算に応じた経営管理をすることができる。また,サーバを院内に持つ必要がないため,運用がしやすいことがメリットである。

ネットワーク品質管理プロバイダ「RadiNET Pro Web Hosting」

ネットワーク品質管理プロバイダ
「RadiNET Pro Web Hosting」

画面上のバックライトメーターを見れば,院内すべてのモニタの輝度を確認できる

画面上のバックライトメーターを見れば,院内すべてのモニタの輝度を確認できる

 

●お問い合わせ先
EIZO株式会社
住所:本社 〒924-8566 石川県白山市下柏野町153番地
TEL:営業1部 メディカル課 03-5715-2014
URL:http://www.eizo.co.jp/


TOP