ITEM2013 AZE
ブースインフォメーション


2013-3-15


ブースNo.103

●担当者からのメッセージ

【新時代の幕開け】をテーマとし,AZEの技術によりこれからの医用画像の世界が大きく変化する時代をイメージしたブース展開となっています。
読影の原点に戻り全く新しいビューアとして一から生み出されたPHOENIXが,日本の起源「邪馬台国」の時代から光りと共に未来へ飛び立ちます。解析・診断精度の向上を実現する雷神風神と共に,読影診断環境を劇的に変化させ,未来に向けて光り輝く医用画像の世界を作り上げる存在となっていくことを表しています。ダイナミックに岩から削りだした洞窟空間と光りの演出にAZEの未来への思いが込められていますので,是非ご注目ください。
皆様のご来場をお待ちしております。

●主な展示製品

AZE Phoenix(フェニックス)
今日の読影者が向かう莫大なデータに対し効率的に読影診断を実施できるよう設計されたPhoenixは,読影者に直観的判断を促すような最新のインターフェイスが採用されている。例えば患者ごとのシリーズ数が100を越えるような現状に対しデザインされた「スマートタグ」は患者のシリーズを色やアイコンで整列することで読影者は必要な比較データを直感的に選び出すことが出来る。
またPhoenixは腫瘍の形状や大きさの測定を規格化したRECIST1.1に対応した計測機能を搭載している。腫瘍を抽出し表示画像において長径と直交する短径を自動的に計測,さらにデータベースに登録すれば拡大・縮小率等を経時的に自動計算できるので,腫瘍の治療効果判定の補助を行うことができる。

PHOENIX

 

冠動脈バイパスグラフト解析機能
冠動脈解析機能を引き継ぎながら,さらにグラフト周囲のクリップや金属類によるアーチファクトを考慮したアルゴリズムが搭載されている。これにより左右内胸動脈,胃大網動脈のグラフトや静脈グラフトなどを1クリックで起始部から末端まで高速に抽出することが出来る。従来に比べ短時間でグラフトを抽出しCPR表示ができるほか,分岐検索機能を搭載しY−composite型など様々な形状のグラフトを抽出することが出来る。またネイティブ冠動脈の抽出機能が統合されており,吻合部での狭窄を確認するためにオブリークモードのスラブMIP機能を使用することで吻合部分を明確に表示することが可能である。これらの機能が統合されているため,バイパスグラフトの評価とネイティブ冠動脈における新規病変などの評価を同時に行うことも可能である。

冠動脈バイパスグラフト解析機能

 

大腸解析
まず低線量データに対応するため,効果的にノイズを除去できるフィルタを搭載した。これにより構造物の形状を保持したままノイズだけを除去できるのでポリープなどの病変を明確に表現することができる。仮想内視鏡モードは広角な視野角を持つ魚眼モードを開発。従来の表示法では捉え難い密集した大腸襞(ヒダ)の裏側の構造物も簡単に検出できる。またポリープなどの構造物に対してはMPRによる詳細観察モード,さらに周辺構造物のみを3D表示し,原画像と融合させることや最大値投影表示法を用いることで腸管の裏側にある構造物を踏まえて比較することができる。
近年では抽出した大腸の経路から腸管を標本展開したように再構成する手法を用いて効果的に読影する手法も登場しているため,新しく「腸管径の補正」を施した表示法を提供。このように補正を施すことで,より歪みの少ない表示となり,また腸管の狭窄を直接的に表示することが可能となる。

大腸解析

 

肝臓解析
肝臓,肝動脈,門脈,肝静脈を自動的に抽出し,それぞれの血管構造から血管の支配領域(灌流領域)を自動的に計算することが出来るソフトウエアである。タブレット端末からでも操作が可能なように設計されており,ネットワークを通じてあらゆる場所で解析が可能である。
複数のデータを用いる際に問題となる画像間での位置ずれは独自に開発したレジストレーション機能を用いることで解消している。また血管抽出においては画像における肝臓内のノイズ成分が末梢血管の描出を低下させる一つの原因であったことを踏まえ,ノイズリダクションフィルタを搭載。これにより従来では描出の難しかった末梢の血管や,尾状葉枝の描出を可能にしている。
さらに,解析結果を基にSPECTやMRIなどの肝機能を表す画像を区域ごとに分割する機能が搭載されている。これにより機能画像では難しい区域分割を,CT画像から抽出される血管構造を用いて行うことが可能となる。

肝臓解析

 

マッピングソフトウエア
MRIでは物質のスピン緩和の時間及び速度の違いからコントラストを強調して画像を得る「強調画像」によって診断がなされていたが,それぞれの物質ごとのスピン緩和グラフから物質固有の値を抽出し画像化することも多く実施される。本ソフトウエアではそれぞれの緩和グラフからT1値,T2値ならびにT1rho値を抽出し画像化することが可能である。さらに3Dワークステーションの特有を生かすことで3次元撮影されたMRI画像からそれぞれの値を計算して3D化することも可能であり,形態情報と機能情報を同時に表示することが可能になる。
本ソフトウエアは膝等の関節軟骨を対象として開発された機能が含まれており,関節軟骨部分の抽出機能並びに軟骨の厚みを3D画像の表面にマッピングすることも可能である。本手法を用いることで3次元的な構造評価に加え,軟骨厚とT1rho値などの質的評価と組み合わせることも可能である。

DTI解析
MRIによる水分子拡散を強調する撮影法を応用することで,神経錐体路の走行をシミュレーションし画像化する手法は「トラクトグラフィ」と呼ばれ,脳神経外科において脳腫瘍の手術戦略への参考画像として用いられることがある。しかし従来の手法では追跡中に様々に推定される神経繊維の関係からある関心領域内の神経繊維を追跡しようとしても末梢まで描出することは困難であった。我々が開発した手法2-Tensorアルゴリズムを用いれば神経繊維の走行状況がより明確に計算され,末梢まで走行を綺麗に描出することが可能である。さらにワークステーションの計算能力を最大限に活用することで,指定したシード点の神経走行をリアルタイムに表示することが可能である。これによりインタラクティブな結果が得られるので,術者が任意の結果を求めることが可能である。

DTI解析

 

●セミナー・イベント情報

第72回 日本医学放射線学会総会 ランチョンセミナー29
日時:4月14日(日)12:00~12:50
会場:パシフィコ横浜 会議センター4階(414+415)
司会:大友 邦 先生(東京大学医学部附属病院 放射線科 教授)
講演:三木 聡一郎 先生(東京大学医学系研究科 生体物理医学専攻)
   『開いて,並べて,読む  ~読影時間を少しでも縮めるため,ビューアにできること~』
講演:片平 和博 先生(国家公務員共済組合連合会 熊本中央病院 放射線診断科 部長)
   『AZE workstation最近の進歩 -臨床に役立つ新機能について-』

 

お問い合わせ先:
株式会社AZE
東京都千代田区丸の内1-8-1丸の内トラストタワーN館13F
TEL 03-3212-7721
FAX 03-3212-7722
http://www.aze.co.jp/


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