東芝メディカルシステムズ,キヤノングループの一員としてAIなどの医用データ統合ソリューションをPR

2017-7-13

東芝メディカルシステムズ


東芝メディカルシステムズブース

東芝メディカルシステムズブース

東芝メディカルシステムズは,2016年12月にキヤノンの子会社となり,新たな歴史を歩むこととなった。2018年初頭には社名を「キヤノンメディカルシステムズ株式会社」に改める予定である。キヤノングループの一員となって最初の国際モダンホスピタルショウとなった今回は,グループのシナジー効果がすでに生まれていることを感じさせる展示となった。
モダリティの高度化などにより医用画像をはじめとした医療情報のデータ量が膨大になる中,効率的に情報共有を行える環境の構築が重要である。そこで,今回の展示では,データを有効活用するためのアプリケーションや統合管理するためのシステムなど,医療機関経営に貢献するためのソリューションを中心に紹介。医用データ統合ソリューション,医用画像情報システム,病院向けソリューション,診療所向けソリューション,健診ソリューションなどのコーナーを設けて来場者にPRした。

特に今回,力を入れてアピールしたのが,VNA(Vendor Neutral Archive)をさらに推し進め,より低コストかつ容易なデータ統合管理環境を構築できるプラットフォーム「VNDM(Vendor Neutral Dataflow Management)」である。VNAはPACSなどの複数のシステムを共通のアーカイバーに保管するが,VNDMでは個々のシステムのデータはそれぞれのサーバで保管し,それらのデータをひも付けることで統合的な管理を可能にする。IHE XDSなどに基づいており,DICOMやHL7といった標準規格のデータを,ベンダーフリーで管理できるようにしたことで,VNAよりも低コストで導入可能にした。また,VNDMからVNAへのシステム拡張など,医療機関のニーズに合わせて,柔軟なシステム構築が可能である。
東芝メディカルシステムズの子会社である米国バイタル・イメージズ社は,2016年11月にカナダのカロス・ヘルス社を買収した。これにより,カロス・ヘルス社のVNAソリューションの技術を取り込んだ製品・サービスを日本でも展開できるようになった。カロス・ヘルス社のVNAソリューションは,米国のマウント・サイナイ・病院,メドスター・ヘルス,カナダのHDIRSで利用されているほか,欧州やアジア・太平洋地域で導入されており,高い評価を得ている。
このVNDMで扱う医用画像や電子カルテなどのデータを一覧表示して,診断や治療に生かすためのビューワとして「Augmented Clinical Cockpit」のデモンストレーションも行われた。Augmented Clinical Cockpitでは,一人の患者にかかわる各システムの情報を統合的に表示することができる。医用画像や電子カルテ以外でも検査レポートや看護記録,心電図などのデータも表示が可能。さらに,観察・計測したデータをグラフ表示したり,生体情報をヒストグラムで示したりして,患者の状態を管理しやすくしている。
シンクライアント方式のビューワであるため,OSを問わず利用できる。ブース内では,4Kモニタのほか,MacBook ProやiPadに表示させ,利便性の高さをアピールしていた。
また,キヤノンの人工知能(AI)を用いた診断支援ソフトウエアも参考出品された。CTの過去画像と現在画像から非剛体位置合わせにより経時差分画像を作成し,がんの骨転移を表示するものや,脳の解剖学的情報を自動的に定量化して,脳の萎縮や肥大率を示すことで,認知症やパーキンソン病の診断,知立に役立てるソフトウエア。4D-CTデータを用いた動体解析により,胸膜癒着を検出できる技術などが来場者の関心を集めていた。

低コストでデータ統合管理環境を構築できる「VNDM」

低コストでデータ統合管理環境を構築できる「VNDM」

 

「Augmented Clinical Cockpit」で診療情報の一元管理が可能

「Augmented Clinical Cockpit」で診療情報の一元管理が可能

 

キヤノンのAI技術を用いた診断支援ソフトウエア

キヤノンのAI技術を用いた診断支援ソフトウエア

 

次世代医用画像システムとして2017年2月に発表された「RapideyeCore Grande」のPRも行われた。大学病院など大規模病院向けPACSであるRapideyeCore Grandeは,検査情報を時系列にマトリックス表示。名寄せ機能を搭載しており,他施設の異なる患者IDでも同一患者のデータとして扱える。PREXSUS Technologyにより,CTなどのボリュームデータも高速に表示して,効率的な読影を支援するほか,RIS「RapideyeAgent」により,検査プロトコールは被ばく管理も行える。さらに,医用画像処理ワークステーション「Vitrea」の高度な解析アプリケーションを搭載できるのもRapideyeCore Grandeの特長である。シンクライアント方式の解析システムである「Vitrea Advanced」により,放射線科の読影ビューワだけでなく,診療科の電子カルテ端末からも,診療科ごとのニーズに応じたアプリケーションが利用可能である。また,カンファレンスやティーチングのための機能も充実しており,症例の登録や検索を簡単な手順で速やかにできるようにした。

大規模病院向けPACSの「RapideyeCore Grande」

大規模病院向けPACSの「RapideyeCore Grande」

 

「Vitrea Advanced」の循環器科向けアプリケーション

「Vitrea Advanced」の循環器科向けアプリケーション

 

「RapideyeCore Grande」のティーチングシステム

「RapideyeCore Grande」のティーチングシステム

 

診療所向けのソリューションでは,電子カルテ「TOSMEC Aventy 2.0」の新機能を中心にPRが行われた。TOSMEC Aventy 2.0には,処方内容や医用画像などの検査結果,生体情報を時系列にマトリックス表示して,患者の状態を観察しやしやすくした。この表示画面は,診療内容に応じてカスタマイズ可能で,患者ごとにレイアウトを登録できる。オプションで査定返戻を分析するソフトウエアの搭載に対応した。
診療所向けのソリューションとしては,このほかにも医用画像クラウドサービス基盤「Medical Image Place」や離れた場所からリハビリの様子などを観察できるネットワークカメラなどを紹介した。

時系列に診療情報を表示する「TOSMEC Aventy 2.0」

時系列に診療情報を表示する「TOSMEC Aventy 2.0」

 

医用画像クラウドサービス基盤「Medical Image Place」

医用画像クラウドサービス基盤「Medical Image Place」

 

また,病院向けのソリューションとしては,大規模病院向けの電子カルテ・オーダエントリシステム「HAPPY ACTIS」や歯科用向け機能を搭載した電子カルテ「HAPPY ACTIS-ERD」のデモンストレーションを行った。

大規模病院向けの電子カルテ・オーダエントリシステム「HAPPY ACTIS」

大規模病院向けの電子カルテ・オーダエントリシステム
「HAPPY ACTIS」

 

●お問い合わせ先
社名:東芝メディカルシステムズ株式会社
住所:栃木県大田原市下石上1385番地
TEL:0287-26-5100
URL:www.toshiba-medical.co.jp

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