日立製作所が「2015中期経営計画」の目標達成に向けたコスト構造改革と7事業の成長戦略を発表
ーヘルスケア事業は2018年度に売上高6000億円をめざす

2015-6-11

富士フイルムヘルスケア


(株)日立製作所は2015年6月11日(木),「2015中期経営計画」の目標達成に向けたコスト構造改革と7事業の成長戦略を発表した。5月14日に公表した「2015中期経営計画」の進捗状況を受け,計画の目標達成に向けたコスト構造改革の具体的取り組みと,「情報・通信システム」「電力システム」「インフラシステム」「鉄道システム」「都市開発システム」「オートモティブシステム」「ヘルスケア」の7事業の戦略を示している。

このうちヘルスケア事業については,2015年度の売上高見通しは3600億円となっており,以下の成長戦略とHitachi Smart Transformation Project(グローバル市場での成長をめざしたコスト競争力強化)により,目標達成をめざす。

【成長戦略】

(1)診断・臨床(画像診断装置,粒子線治療システム)
・顧客協創と優位技術による事業拡大
・グローバルブランドの強化・確立
(2)検査・試薬(分析装置,検体搬送システム)
・生化学・免疫検査事業拡大,細菌・遺伝子検査市場参入
 -イノベーティブな製品の開発を強化
 -グローバルで強い試薬会社とのコラボレーション推進
(3)インフォマティクス(サービス,プラットフォーム)
・アナリティクスを核に事業を拡大
・顧客協創による新たなサービスの創出
(4)ケアサイクル・イノベーション
・重点診療領域に注力し,ケアサイクルを支えるソリューションを創出
(5)再生医療
・細胞製造ソリューションを日立グループで提供

【Hitachi Smart Transformation Project】

(1)コスト削減
・生産コスト:大阪事業所を柏事業所へ集約,中国蘇州工場の稼働率向上
・直接材コスト:CTの自社製X線管の搭載率向上,MRI磁石(自社)のコスト低減プロジェクト
・間接コスト:日立メディコ,日立アロカメディカルのヘルスケア社統合による重複業務のBPR
(2)キャッシュ創出
・CCC改善
・グローバルサプライチェーンマネジメント刷新
・グローバルロジスティクスセンタ設立

さらに,2018年度に向け,ヘルスケア社を中核とした一体運営体制の進化や,2015年度から3年間で1400億円を研究開発に投資するといった成長施策も示された。これにより2018年度には売上高6000億円をめざすとしている。

【2018年度に向けた成長戦略】

(1)経営体質強化によるキャッシュの創出
・ヘルスケア社を中核とした一体運営体制の進化
・Hitachi Smart Transformation Projectアプローチの継続推進
(2)戦略的な研究開発投資
・2015〜2018年度で1400億円を投資
・ダントツ技術(半導体探触子、次世代粒子線治療など)
・グローバルな顧客協創とアプリ領域の研究開発強化
(3)グローバル成長市場の取り込み
・北米で社会イノベーションをけん引、他地域へ順次展開
・中国,APAC(AsiaPacific)への重点販売投資
・グローバル・バリューチェーン強化(中国,インドなど)
(4)戦略投資
・注力分野へのM&Aによる事業成長
・サービス事業拡大(アウトソーシング型ビジネスなど)

 

●問い合わせ先
(株)日立製作所
ブランド・コミュニケーション本部
TEL 03-5208-9324
http://www.hitachi.co.jp

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