新研究開発棟「コニカミノルタ八王子SKT」がグッドデザイン賞受賞

2014-10-16

コニカミノルタ


スペクトラムウォール(日没後)

スペクトラムウォール(日没後)

コニカミノルタ(株)は,本年4月に開設した新研究開発棟「コニカミノルタ八王子SKT」(以下,SKT)が,公益財団法人日本デザイン振興会主催 2014年度グッドデザイン賞を受賞したことを発表した。

●SKTについて

技術開発の中核拠点として機能するコニカミノルタ東京サイト八王子に,本年4月に開設した。主力の情報機器事業の成長をけん引するデジタル印刷システムの開発機能を集約し,さらに事業部門の枠を超えた技術の融合・複合化の加速や,社内外のオープンイノベーションの促進を通じ,新しい「価値」の創造をめざす場として立ち上げた。
オープンイノベーションを更に促進する仕掛けとして,7月には2階に「共創の場」を開設し,顧客や社外パートナーにコニカミノルタの強みや可能性を知ってもらい,顧客に提供できる「価値」を一緒に考え,創るための専用のフロアとした。

●SKT設計の主な特徴

創業以来の技術の根幹である「光」と「色」をデザインの基調としてコニカミノルタらしさを具現化した設計としている。

1. 「スペクトラムウォール」
イノベーションの場としてのアクティビティを,光がプリズムによって分光されるイメージと重ねあわせ「スペクトラムウォール」として西側ファサードにデザインしている。

2. 広大な「アトリウム」を取り囲むオフィスフロア
オフィスフロアの中央部には,トップライトから「光」が降り注ぐ,3階から7階までの開放的なアトリウム(吹き抜け)を設けた。アトリウム内に幅広な吹き抜け階段を設置することで,普段会うことのない技術者同士の遭遇率を高めるだけでなく,すれ違いざまに対面でのコミュニケーション機会を増やしていく。また,フロアには仕切りの壁を設けず,見通しのよい空間を作りあげている。これらにより,技術者が立体的に(フロアを超えて)コミュニケーションを図り,そこで生まれた気づきを各フロアで(平面的にも)展開する活動を期待し,アトリウム周りには多様なミーティングスペースを設置した。

様々なミーティングスペースを配置したアトリウム

様々なミーティングスペースを配置したアトリウム

 

3. グローバルなコラボレーションを支える会議室群
技術の進化や市場の変化が加速する中,国内外の拠点をまたぐ研究開発活動,および社外パートナーや顧客とのコラボレーションには緊密なコミュニケーションが求められる。SKTにはセキュリティを確保した会議室が50室あり,ほぼすべてにテレビ会議システムを導入した。遠隔地のグループ拠点やパートナーとも,顔を見ながらタイムリーに意見を交わすことで,活動のさらなるスピードアップを目指す。各階の会議室には「色」にインスピレーションを得て「画家」の名前をつけ,親しみを持たせた。

4. 人と資産を守る「スマートBCP」
SKTは,屋上の太陽光発電パネルや自然光・昼光センサーによる照明消費電力の削減,効果的な自然換気や井水利用など,環境負荷への継続的な貢献を果たす環境設備を整え平常から稼働している。これらは災害発生時にはそのまま建物の自立性を確保でき,働く人と資産を守るスマートなBCPの実現に寄与している。建物そのものも,最先端の免震構造を備え,激甚震災に対しても高い安全性を有している。なお,SKTは,環境配慮に優れた建物として,国土交通省が主導する建物の環境性能評価「CASBEE」(キャスビー)で最高のSランクを取得している。

●グッドデザイン賞 審査員のコメント

ブランドコンセプトの「光」と「色」が設計の主軸である。環境がインナーモチベーションを上げ,来訪者にも企業的メッセージが明解に表現されている。

 

●問い合わせ先
コニカミノルタ(株)
広報グループ
TEL 03-6250-2100
http://www.konicaminolta.jp/

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