（株）日立製作所は11月13日，（株）日立メディコ（執行役社長：北野昌宏）の普通株式を公開買い付けにより取得することを決定した。

（株）日立製作所は2013年5月に策定した「日立グループ・ビジョン」において，プロダクト，サービス，IT（クラウド）を組み合わせたソリューションによりイノベーションを実現する「社会イノベーション事業」の展開を打ち出した。なかでもヘルスケア分野は，日立グループが「社会イノベーション事業」を展開していくべき重要な分野と位置づけ，10月にはヘルスケア事業戦略本部を新設した。（株）日立製作所は，疾病別対応医療機器の販売強化，診断・予防・治療・予後に関わるサービス連携促進，病院経営のソリューションサービスの提供などの分野の事業強化を実施するため，（株）日立メディコを核として，日立グループ内の顧客対応を一元化し，「社会イノベーション事業」の推進を図る。

（株）日立メディコの完全子会社化により，日立グループ内のヘルスケア関連事業との間でさまざまな連携が可能になる。より大規模な戦略投資や迅速な意志決定，ヘルスケア事業のリソース（人材，資金，ノウハウ）の共有化，柔軟かつ戦略的な事業運営などが見込まれる。

なお，完全子会社後の（株）日立メディコの経営体制は，基本的に現状の体制を尊重する方針である。

◎詳細は以下を参照。
（株）日立製作所　ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2013/11/1113.html