GEヘルスケア・ジャパン, 保守サービスの更なる充実を目指す新たな取り組みを開始
医療現場におけるコミュニケーションのバリアフリーを推進する新アプリケーションを導入

2022-12-8

GEヘルスケア・ジャパン


GEヘルスケア・ジャパン(株)(以下 GEヘルスケア)は,リモート保守サービスの一環で提供するコミュニケーション・プラットフォーム OriGEn(オリジン)に新たな機能として二つの「バリアフリー」アプリケーション『こえとら』と『DeepL』を追加し,聴覚や視覚,発声に障害を持つ患者と医療従事者の円滑かつ的確なコミュニケーションをサポートする。
昨年4月に OriGEn サービスを展開以降,医療現場の課題解決について多くのアイデアや意見が寄せられ,その中でも医療従事者と患者の相互のコミュニケーションの質向上は⾧らく課題としてあることが明らかとなった。この解決に向けて GEヘルスケアでは,「バリアフリー」プロジェクトを立ち上げ,第一弾としてアプリケーションを追加する。
OriGEn(オリジン):https://www.gehealthcare.co.jp/event-and-news/news-and-initiatives/2021/press05

新アプリケーション提供の背景

コロナ禍によって対面によるコミュニケーションが限られる中で顧客のニーズをタイムリーに把握し,必要とされるサポートを迅速に提供することを目的に昨年4月より提供開始したOriGEnは,3,800を超える顧客に日々愛用されており,その過程で数多くのフィードバックと更なる利活用が寄せられた。

この中には,「外国籍の患者さん,高齢者や子供とのコミュニケーション改善に役立つツールがあれば紹介してもらいたい」,「聴覚や聴覚に障害があり苦労される患者さんと互いの意図をタイムリーかつ的確にくみ取る方法などないか」など,テクノロジーのサポートによってより良い医療をタイムリーに提供するためのコミュニケーション品質の強化に関する要望が多くあった。

GEヘルスケアでは,医療に関わる全ての場面,状況において,個々の患者のニーズや要望をタイムリーに把握し,製品やサービスに反映させることが,質の高い医療の提供に欠かせないと考えている。このようなことから,医療現場におけるコミュニケーションをデジタルの力を用いてできる限りバリアフリーにするプロジェクトを立ち上げ,今回,新たな「バリアフリー」アプリケーションを提供する運びとなった。

サービスの概要

「バリアフリー」プロジェクトの第1回目は,医療現場から最も多くの要望が寄せられた聴覚と発声に障害を持つ患者と医療従事者のコミュニケーションをサポートすることを目的に,以下の2種類のアプリケーションをOriGEnに搭載する。

●「こえとら」は,国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の研究開発成果である音声認識技術や音声合成技術を活用することにより,聴障者と健聴者とのスムーズなコミュニケーションを支援するモバイルアプリ。手書き/音声/キーボード入力のいずれにも対応することから,発生や聴覚に障害を持つ患者とのコミュニケーションをサポートする。例えば,医療従事者が音声入力を用いて文字を起こし,患者に検査時の注意事項を簡単に説明することができる。また,発声や聴覚に障害を持つ患者はキーボードや手書きの入力を使用することで,各自の意思を伝えることができる。それぞれの入力方式は簡単に切り替えることができる。
こえとら:https://www.koetra.jp/

●「DeepL」は,ドイツケルンに本拠地を置くDeepL GmbHが開発した高精度の機械翻訳サービス。言語に障害のある患者,海外からの患者とのコミュニケーションに役立つ。例えば,検査や診察時の注意事項等などを定型文にして予め登録しておくと,25ヶ国以上の多言語に翻訳発声することができる。また,音声入力の翻訳も随時できるので,検査や診察時の質問や応対などのコミュニケーションにも活用できる。
DeepL:https://www.deepl.com/translator

OriGEnはライフサイクルを通じて製品の価値の最大化,それによって顧客とその先にいる患者に届ける価値の最大化を目指す。新しいアプリケーションの追加により,顧客と製品(GEヘルスケア)がより密につながることに加え,患者と医療従事者とのつながりもより密なるものへと発展していくことが期待される。この取り組みを通じて,より一層患者を中心に考える医療現場の改革を後押しできればと考えている。

GEヘルスケア・ジャパンでライフサイクル・ソリューション本部長を務める大成学志氏は次のように述べている。「私たちはプレシジョン・ヘルスを掲げ,精密な医療の提供をリードして参りましたが,その中で最も大切にしてきたのが,患者さん中心であるということです。患者さんのニーズを第一に考え,想いに寄り添うことで,必要とされる質の高い医療,求められるケアの提供が可能になると考えています。このことから,医療現場における患者さんや医療従事者の皆様のコミュニケーションをサポートする様々なソリューション開発やサービスの提供にも早くから取り組んでまいりました。この度,多くのお客様にご愛顧いただいておりますOriGEnを通じてコミュニケーションにおけるバリアフリーに向けたサービスの提供を開始するこができますこと嬉しく思っております。引き続き,必要とされるソリューションをお客様やその先にいらっしゃる患者さんと一緒に考え,共創し,より良い明日の医療の構築に貢献できればと考えております。」

GEヘルスケアは,インクルージョン&ダイバーシティを通じて,障害を持つ社員も含め個々の社員が充実を感じ,活躍できる組織であることを願い,取り組みを続けている。12月3日の世界障害者デーに因んで社内イベントを開催し,今年は(株)LITALICO(りたりこ)と共に,多くの社員の参加と共に障害を持つ社員の活躍を称え,お互いの学び合い,チームワークの在り方,また障害を持つ患者へのより良い対応を可能にするサービスについて意見交換を行った。。その中には今回提供を開始する「バリアフリー」プロジェクトについての発表もあり,そこからヒントを得た新たなプロジェクトも立ち上がる予定。これについては今後時期を見て発表される。
(株)LITALICO(りたりこ):https://litalico.co.jp/

 

●問い合わせ先
GEヘルスケア・ジャパン(株)  
https://www.gehealthcare.co.jp/

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