オリンパス,手術室システムズインテグレーション「EasySuite® 4K」を米国で発売
〜手術室内でのIPベースの4K映像伝送に対応〜

2018-3-23

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オリンパス(株)の北米および中南米における地域統括会社であるOlympus Corporation of the Americas(ペンシルバニア州,以下OCA)は,手術室内でのIPベースの4K映像伝送に対応した次世代手術室システムズインテグレーション「EasySuite® 4K」(イージー・スイート)を3月22日※1から米国で発売する※2。本製品は,2017年6月にOCAが完全子会社化したImage stream Medical, Inc.(マサチューセッツ州リトルトン,以下ISM社)の映像伝送・配信技術や事業基盤を活用し,製品化した。

近年,手術の高度化・複雑化に伴い,手術室ではさまざまな診断・治療機器が使用されている。その中で同社は内視鏡外科手術において術中に機器の操作を集中制御したり,さまざまな映像,情報を複数のモニターに表示することで,医療従事者の負担軽減,業務効率化に貢献する統合型手術室の構築を行っている。ますます複雑化する手術室のニーズに対応するため,昨年ISM社を同社グループの一員として迎え,手術室インテグレーションに関する提案力や技術力のさらなる強化を目指している。

今回発売する「EasySuite® 4K」は,手術室のあらゆる映像(HD/4K規格の双方に対応)をシームレスにモニターに伝送・表示でき,ネットワーク経由で手術室外・院外への映像記録や配信が行えるシステム。オリンパスグループでは,病院のニーズに合わせて,最適なシステムを提案,構築するためのコンサルティングや設計・施工,また稼働後も安心して使用するためのトレーニングやサポートサービスを提供している。このように,幅広い診療科に対応した手術室を構築することで,病院経営の効率化をサポートする。

「EasySuite® 4K」の利用例

「EasySuite® 4K」の利用例

 

●主な特長

1. 手術室のあらゆる映像(HD/4K規格の双方に対応)をシームレスにモニターに伝送・表示可能
機器ごとの映像規格・伝送距離の違いを意識することなく,内視鏡映像やCT映像,生体・機器情報,電子カルテ情報等を術中に必要なタイミングで,最適なレイアウトでモニター表示することが可能。HD映像に加えて4K映像の非圧縮伝送に対応しているため,同社が販売する4K外科手術用内視鏡システムと組み合わせることで,4Kの高画質をそのままに手術室内で伝送することが可能である。

2. 光ファイバーによる10GB IP伝送に対応
光ファイバーによる10GB IP伝送※3に対応しているため,煩雑になりがちな映像ケーブルの取り回しがなく,標準的なネットワーク機器を用いた互換性,拡張性の高い映像伝送システムが構築可能。

3.ネットワーク経由の映像記録・配信が可能
病院の既存のネットワークインフラやインターネットを活用した映像記録・配信が可能。例えば,各手術室で記録した内視鏡映像を院内のサーバーで一元管理して,院内外の端末から検索,オンデマンド再生,ライブ中継することが可能になるなど,さまざまな映像や情報の容易なアクセス・活用をサポートする。

4.エンタープライズレベルのセキュリティー対策・管理をサポート
病院の既存の情報セキュリティー体制・ポリシー(他システムと共通のユーザーアカウントによるアクセス制御,ウイルス対策など)に統合可能であり,病院による一体的で効率的なセキュリティー対策・管理やHIPAAなど※4の医療情報セキュリティーに関わる法規制の遵守をサポートする。

※1 米国の現地時間
※2 医薬品医療機器等法未承認
※3 インターネット,LANで使用されている通信規格
※4 病院・病院委託先事業者による医療情報の取り扱い,プライバシー・セキュリティ対策について定めた米国連邦法

 

●問い合わせ先
オリンパス(株)内視鏡お客様相談センター
TEL 0120-41-7149
http://www.olympus.co.jp

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