富士フイルム,移動型デジタルX線撮影装置「FUJIFILM DR CALNEO Go PLUS(カルネオ ゴー プラス)」新発売
〜入院患者のベッドサイドなどで低線量・高画質のX線撮影が可能〜

2018-1-18

X線装置

富士フイルム


FUJIFILM DR CALNEO Go PLUS

FUJIFILM DR CALNEO Go PLUS

富士フイルム(株)は,必要な場所へ移動させて高画質なX線撮影ができる,移動型デジタルX線撮影装置「FUJIFILM DR CALNEO Go PLUS(カルネオ ゴー プラス)」(*1)(以下,「CALNEO Go PLUS」)を,富士フイルムメディカル(株)を通じて,2018年2月1日より発売する。本製品は,同社カセッテDR(*2)「FUJIFILM DR CALNEO Smart(カルネオ スマート)」シリーズと,独自のX線画像処理技術の組み合わせにより,CR(*3)方式のデジタルX線画像撮影装置に比べて約1/4(*4)のX線量でも,高画質な画像を実現する。また,高さを調整できる支柱の採用により,全高を1.27mまで低くできるため,移動時の前方の視野が広く確保でき,安全な走行をサポートする。

病院内において,手術中の患者や,レントゲン室への移動が困難な患者のX線撮影は,患者の元に移動型X線撮影装置を持ち込んで行われる。その際,広い病棟内を移動して,スペースが限られた病室でX線撮影を行うため,移動型X線撮影装置には,低線量で高画質なX線画像が得られることに加え,スムーズで安全な走行やコンパクトな車体などが求められる。また,近年は,撮影した画像をその場ですぐに確認できる利便性を持つ,カセッテDRを搭載した移動型デジタルX線撮影装置の普及が進んでいる。

今回発売する「CALNEO Go PLUS」には,独自の画像読取技術であるISS方式(*5)とノイズ低減回路(*6)によって,低線量でも高画質なX線撮影を可能にした「CALNEO Smart」シリーズを搭載。さらに,X線の散乱線(*7)成分を高速かつ忠実に算出し,撮影したX線画像のコントラストと粒状性を向上させる画像処理技術「Virtual Grid(バーチャルグリッド)処理」(*8)や,撮影した画像から人体の厚みや構造物を推定し,診断に適したコントラストと濃度に調整する「ダイナミック処理」(*8)の組み合わせにより,CR方式のデジタルX線画像撮影装置に比べて約1/4のX線量でも,高画質な画像を得ることが可能である。

また,本製品は,高さを調整できる昇降型の支柱を採用。本体の全高を1.27mまで低くでき,移動時の視野が広く確保され,前方が見やすくなる。そのほかにも,19インチの大型モニタを採用し,またカセッテDRなどの収納スペースを複数設けるなど,利便性を大幅に向上する工夫がなされている。

*1 販売名:回診用X線撮影装置 CALNEO Go/認証番号 : 第225ABBZX00080000号
*2 DR(Digital Radiography)方式・カセッテサイズデジタルX線画像診断装置。「DR方式」は,被写体を通過して照射されるX線エネルギーを電気信号に変換し,X線透過画像として再構成する方式。この方式を用いて,X線画像撮影をするシステムのこと。
*3 Computed radiographyの略。イメージングプレート(IP)に記録したX線画像情報を読み取り,診断目的に合わせて最適なデジタル画像処理を行うことで,高精度のX線画像を生成する,医療用デジタルX線画像診断システム。
*4 同社評価。グリッド格子比8:1の比較評価(CD-RADファントム利用)で,CR方式と比べ約1/4の線量でも同等画質を実現した。
*5 ISS(Irradiation Side Sampling)方式。従来型のFPD(Flat Panel Detector) と反対側のX 線照射面側にセンサーを配置し,X線の照射面側よりX線から変換された光信号を読み取る同社独自方式。
*6 X線情報をセンシングする性能を高め,かつX線を低ノイズで検出することを可能とした電気回路。
*7 X線が被写体を透過する時に,被写体の中のさまざまな物質によって乱反射したX線のこと。
*8 「Virtual Grid処理」と「ダイナミック処理」は,有償のオプション。

●主な特長

(1)高画質な診断画像を提供
低線量の撮影でも高画質な画像を得ることができる「CALNEO Smart」シリーズに対応。また,撮影画像からX線の散乱線成分を除去する金属製フィルター「グリッド」を使わなくても,画像のコントラストと粒状性を向上させることができる,全身のあらゆる部位対応の「Virtual Grid処理」や,人体の厚みの異なる部位や構造物を推定して,コントラストと濃度を最適化する「ダイナミック処理」がオプションとして使用できる。これらの組み合わせにより,CR方式のデジタルX線画像撮影装置に比べて約1/4のX線量でも,高画質な画像を得ることが可能。

(2)移動時の前方視野を広く確保
高さを調整できる昇降型の支柱を採用。支柱を収納すると,本体の高さを1.27mまで低くすることができ,移動時に前方視野を確保しやすくなる。

支柱が収納できるため,進行方向の視野が確保しやすい。

支柱が収納できるため,進行方向の視野が確保しやすい。

 

(3)大型モニタを搭載
19インチの大型モニタを搭載。撮影画像の視認性と,撮影時の操作性を向上させた。

(4)豊富な収納スペース
走行ハンドル下部には,大・小2サイズのカセッテDRを収納できるパネルロック付きの専用スペースを設けた。また,手袋やカセッテラップなどの小物類も収納できる。上部には従来機同様に,エプロンハンガーなども備えている。

●主な仕様

■本体サイズ
全幅 560mm / 全長 1285mm / 高さ 1270mm(支柱収納時) / 総重量 440kg
■FPDサイズ
FUJIFILM DR CALNEO Smartシリーズ

 

●問い合わせ先
富士フイルムメディカル(株)
営業本部 マーケティング部
TEL 03-6419-8033
http://fms.fujifilm.co.jp/

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