富士通,わたぼうしの家に介護業界初となる音響センシングによる「居住者の見守りソリューション」を導入
〜IoTを活用し,介護サービスの品質向上と施設職員の業務負荷軽減を実現〜

2017-9-14

富士通


富士通は,介護施設を運営するNPO法人わたぼうしの家に,音響センシングを活用して居住者を24時間365日見守る「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE(ユビキタスウェア) 居住者の見守りソリューション(以下,居住者の見守りソリューション)」を導入し,2017年10月からサービスを開始する。音響センシングによるプライバシーに配慮した見守りサービスの本格導入は介護業界で初めてである。

わたぼうしの家は,施設職員による24時間365日の見守りサービスの提供に取り組んできたが,対応できる施設職員の確保や,夜間の緊急呼び出しなどによる業務負荷の増大が課題となっていた。

「居住者の見守りソリューション」は,音響センサーなどを搭載した専用装置「リモートケアベース」を居室内に設置し,居室内で発生する生活音を独自のアルゴリズムで解析することによって,居住者の状況を把握する。会話の録音やカメラ撮影などを伴わないため,プライバシーに配慮しながら居住者の見守りを実現できる。また,看護師の資格を持った専門スタッフが常駐する,同社グループのコールセンターが24時間365日対応するため,安否確認や夜間の見守りも,本ソリューションで対応でき,コスト削減やスタッフの負担軽減につながる。

本ソリューションを導入することで,わたぼうしの家は提供サービスの品質向上だけでなく,施設職員による夜間の施設常駐を不要にすることで,施設職員の業務負担の軽減と,夜間の施設運営コストを約80%削減できる。

同社は,今回の「居住者の見守りソリューション」の導入実績から得られた知見やノウハウを生かし,介護業界などの顧客に向けサービスの拡充などを図っていく。

●背景

介護業界では,昨今の超高齢化社会の進展を受け,今後見込まれる要介護者の増加に対して介護人材が大幅に不足する恐れがあることから,介護人材のさらなる育成と確保が急務になっている。
北海道釧路市でデイサービス,グループホーム,グル―プリビングの3つの介護施設を運営しているわたぼうしの家は,グループリビング施設「ほがら館」において,施設職員による24時間365日の見守りサービスの提供に取り組んできたが,対応できる施設職員の確保や,夜間の緊急呼び出しなどによる業務負荷の増大が課題となっていた。

●導入したソリューションの特長

音響や温湿度センサー,人感センサーを搭載した専用装置「リモートケアベース」を各居室に設置し,センシングした生活音や温湿度などを独自のアルゴリズムで解析することによって居住者の状況を常に把握し,異常発生時の早期発見を実現する。異常を検知した際は,看護師が24時間365日常駐する同社グループのコールセンターが「リモートケアベース」経由の通話によって居住者の状況を確認し,必要に応じて施設職員への連絡も行う。
これにより,わたぼうしの家は施設職員を夜間常駐させなくても居住者の見守りが実現可能になるとともに,夜間の施設運営コストを約80%削減できるようになる。

1. センシングした生活音などを解析し,プライバシーに配慮した見守りを実現
センシングした生活音や人の気配を富士通独自のアルゴリズムで解析する。これにより,プライバシーに関する情報を活用することなく居住者の状況を把握することが可能。また,温湿度センサーによって居室内の暑さ指数を推定できる。異常を検知した際は,看護師が24時間365日対応するコールセンターから通話による安否確認を行うとともに,必要に応じて施設職員への連絡を行う。

2. 居住者からの緊急通報・健康相談受付に対応
「リモートケアベース」を介して,居住者からの緊急通報をコールセンターで受け付ける。また,センシングした居住者の咳やいびきなどの音響データを解析することで把握できる居住者の睡眠状況や健康状態に基づいて,コールセンターの看護師が居住者の健康相談に応じる。

3. コールセンターからの定期的な状況確認連絡
月に1回,コールセンターから居住者に電話をかけ,健康状態を確認する。コールセンターの看護師は,居住者の咳やいびきの回数などの音響を解析したデータに基づいて対話を行う。

●今後の展望

わたぼうしの家は,「居住者の見守りソリューション」の導入によって,居住者へのサービス品質の向上と,介護職員の業務負担軽減による職場満足度の向上を図っていくとともに,運営するほかの施設への横展開を検討していく。
同社は,今回の「居住者見守りソリューション」の導入実績から得られた知見やノウハウを生かし,介護業界などにおけるさらなる事業展開を推進していく。

●NPO法人わたぼうしの家 事務長 下山 泰史氏のコメント

超高齢化社会への貢献,および安心・安全で快適な生活を提供することによる居住者サービス向上の実現に向け,看護師が対応するコールセンターによる24時間365日の見守りサービスを受けられる「居住者の見守りソリューション」を導入しました。介護人材の不足から,負担が重くなる夜間の業務にも対応できる施設職員を確保するのが困難な状況の中,本ソリューションにより居住者様に大きな安心を提供できることに加え,当NPO法人の施設運営にとっても大きな役割を果たすものと考えています。
また本ソリューションは,居住者のプライバシーに配慮した音響センシングによる見守りという今までにない先進的なものです。ほかの施設でも導入いただき,お年寄りが安心して生活できる施設が増えることを期待します。

 

●問い合わせ先
富士通(株)(ユビキタスウェアサポート窓口)
TEL 050-3116-7791
受付時間: 9時~17時(土曜日・日曜日・祝日・同社指定の休業日を除く)
http://www.fujitsu.com/jp/

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