テクマトリックス,新しい医療クラウドサービス『NOBORI-PAL』を開始

2016-4-12

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テクマトリックス(株)は, クラウドPACS「NOBORI」のユーザに向けて,新たな医療クラウドサービス『NOBORI-PAL』の提供を開始する。「NOBORI」は,2012年の発売以降,高い安全性と低価格を実現したクラウドPACSとしての評価を得て, 全国の医療機関約450施設(2016年3月末時点)で利用されている。ユーザ数の増加や長期間利用のユーザが増加したことにより ,従来のPACS機能だけにとどまらず,「他院との医療連携を進めたい」「専門性の高い画像解析」「緊急時に院外で画像を参照したい」などのサービスへの要請も高まっている。『NOBORI-PAL』は,このようなニーズに応えるため,自社開発にとどまらず,“クラウド上に便利を集め,医療機関を支援したい”この願いを共有する仲間(PAL)と多様なサービスをクラウド環境で提供することを目的に開発したプラットフォームである。NOBORIで実証されたセキュアなインフラを活用し,クラウドだからこそ実現できる拡張性の高い新しい医療サービスを実現する。

『NOBORI-PAL』のコンセプトを共有する仲間(PAL)に,(株)アドバンスト・メディア,IntrasenseSAの2社が加わった。高い専門性を有する両社とのパートナーシップにより,医療向け音声入力サービス『AmiVoice CLx®』(アドバンスト・メディア社),3D医用画像解析ワークステーション『myrian®』(Intrasense 社)がラインナップに加わる。また,テクマトリックス開発サービスである検査予約サービス『TONARI』,緊急時外部画像参照サービス『TSUNAGU』のサービスも用意した。これら4種のサービスだけでなく,各種画像処理,診断/治療支援機能,遠隔読影機能,便利ツールなど,新しいサービスを順次ラインナップに加えサービスの充実を目指す。

●サービスの特徴

1.使いたいときに,使いたい機能がNOBORIに追加できる
『NOBORI-PAL』の専用画面から必要なサービスを選択することで,使いたい機能を使いたいタイミ ングで,欲しい機能をNOBORIに追加できる。また,全てクラウド上で処理されるサービスのため,NOBORIの機能の一つとして,ごく自然に利用できる。

2. NOBORIのセキュアなインフラを活用することで安全・簡単に導入できる
今まで施設毎に必要であった,サーバ,セキュリティ,認証,課金などの仕組みをクラウドのデ ータセンターに集約し。NOBORIのセキュリティ体系はこれまで通り堅持したまま,新たにNOBORIに隣接するクラウドスペースを構築。『NOBORI-PAL』のサービスにおいても,これまでに培った安全性に変わりはない。導入,構築,保守にかかる手間を不要としながら,安全性の高いクラウドサービスとして利用することができる。

3. リーズナブルで利用しやすい価格を設定
クラウドサービスのため,サーバなどの初期投資は不要。保守契約などのランニングコストも利用料に含まれる。利用料は,月額利用料や従量課金制となっているため,NOBORIと同様にリーズナブルな価格で安心して使用できる。

4. 『NOBORI-PAL』は成長するサービス。使い勝手の向上,機能の拡張
サービス提供側も,サーバや認証,課金の仕組み等をデータセンターで共有するため,バージョ ンアップ等に必要となる工数やコストを大幅に軽減することができた。その結果,サービス利用者は,各サービスの使い勝手の向上や機能の追加などを意識することなく,常に最新のサー ビスを利用できる。

5. NOBORIの便利さは,放射線領域だけでなく医療機関内の他部門,そして院外へと拡がる
『NOBORI-PAL』は,クラウドならではの利点を最大限に活かし,垣根のないサービスを実現する。放射線科だけに留まらず,各診療科やIT部門,地域医療連携部門など院内他部門,そして患者さんにとっての便利も提供していく。

6. サービスの利用側/提供側を超えた,エコシステム(*1)
 『NOBORI-PAL』は,サービスの利用者と提供者(PAL=仲間)をつなぐプラットフォーム。このサービスを通して利用者である医療施設やPAL=仲間から手数料回収する事は考えていない。従来のインフラサービスではなく,サービス利用者はもちろんのこと,サービス開発やOEM,販売代理店など全てのパートナーにも『NOBORI-PAL』の恩恵が享受され,ともに成長,発展することを目指す。

*1 複数の企業が開発や事業活動などでパートナーシップを組み,互いの技術や資本を活かしながら,業界の枠を超えて広く共存共栄していく仕組み。

●販売目標

『NOBORI-PAL』は,2016年度より本格的にサービス提供を開始し,今後順次サービスの追加,拡充に努める。2016 年度中に6つのサービスのリリースを予定しており,初年度に延べ80施設での利用を計画している。今後,『NOBORI-PAL』のサービスを順次拡充し,2018年度中に20サービスのリリースを目指している。

【2016年度リリース予定のサービス】

■医療向け音声入力サービス:AmiVoiceCLx® (2016年6月リリース予定)
音声認識を活用し,安全にいつでもどこでもマイクに話すだけでスピーディーに医療記録を簡単に作成できる音声入力サービス。放射線部門の読影レポート作成には,放射線部門専用の辞書が使用でき, レポート作成業務の効率性を大幅に向上する。レポート入力時のストレス,時間,コスト等の様々な課題を低コストで安全なクラウドサービスで解決する。
*アドバンスト・メディア社の開発製品

■3D医用画像解析ワークステーション:myrian® (2016年9月リリース予定)
40ヵ国700施設以上で広く利用されている専門性の高い画像解析ソフトウェア。基本的な3D画像解析機能に加えて,多様なオプション機能が充実している。血管解析(XP-Vessel),肝臓手術計画 (XP-Liver),各種がん治療フォローアップ(XL-Onco),前立腺(XP-Prostate)や乳腺(XP-Breast)など,専門領域毎に特化した高度な解析機能により,NOBORIユーザの様々な画像診断シーンで強力な診断支援機 能と手術計画ツールとして機能する。
* Intrasense 社の開発製品

■検査予約サービス:TONARI(2016年4月リリース)
TONARIは,従来の予約先医療機関でのシステム“構築”を伴う検査予約システムとは異なり,予約元,予約先ともにクラウド上で提供するサービスを“利用”してする形。そのため,初期導入費, 保守費用が不要で,システム構築までの期間を短縮することができる。操作方法も直感的に理解できるようなインターフェースとなっており,完全Webブラウザ対応のため面倒で難しいソフトウェアのインストールも不要。

■緊急時外部画像参照サービス:TSUNAGU(2016年6月リリース予定)
TSUNAGUは,夜間の緊急時など院外にいる医師の画像確認が必要な際に利用できるサービス。 確認を依頼する画像や送信先は,依頼側が任意に選択することが可能。インターネット環境さえあれば,モバイルデバイス等を用いたセキュアな画像参照環境を簡単に構築できる。また,操作も簡単,シンプルで,画像参照Viewerはシンクライアント方式のため端末上には一切のデータを残さない。

 

●問い合わせ先
テクマトリックス(株)
医療システム営業部
TEL 03-4405-7834 FAX 03-6436-3534
E-mail: medical-sales@techmatrix.co.jp
http://www.techmatrix.co.jp

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