えんどう内科クリニック × Medicom-HRⅡ+医用画像保管システム Plissimo(パナソニック ヘルスケア)
カルテ・医事・PACSの機能が一体化したシステムの導入で診療の効率化を実現

2014-2-1


えんどう内科クリニック

2013年5月に開院したえんどう内科クリニックでは,上部・下部内視鏡,超音波診断装置などをそろえ,消化器全般の診療を行っている。開院にあたり遠藤新作院長は,多様な画像,心電図などのデータとカルテデータを一元的に管理して有効活用することを目的に,パナソニックの医事一体型電子カルテシステムMedicom-HRⅡと医用画像保管システム(PACS)Plissimoを組み合わせたPACS一体化電子カルテシステムを採用した。画像やカルテ情報を容易に参照できる環境を構築したことで,ストレスがなく,患者さんにもわかりやすい診療へとつながっている。

●遠藤新作院長に聞く IT導入のポイント

データ集約による診療への有効活用と業務の効率化がもたらす経営へのメリット
消化器内科は,内視鏡や超音波診断装置など複数のモダリティを使って診療を行うため,各システムとPACSをつなげることは必須です。PACSと電子カルテシステムが一体型である有用性は高く,カルテを開けば,その患者さんの過去画像が自動的にPACSビューワに表示される設定にしています。使い勝手もよく,自分で何もしなくてもすべて電子カルテシステムでやってくれる感覚です。またレセプトチェック機能のおかげで,事務スタッフを最少人数に抑えることができ,経営効果も非常に大きいと言えます。

●主な構成機器

主な構成機器

 

●えんどう内科クリニックのレイアウト

えんどう内科クリニックのレイアウト

 

PACS一体化電子カルテシステムで効率化を図ったえんどう内科クリニック

1. 受付

PACS一体化電子カルテシステムのサーバを設置。ハードディスクは1TBを4機設置(カルテ,医事,画像,文書用)。

PACS一体化電子カルテシステムのサーバを設置。ハードディスクは1TBを4機設置(カルテ,医事,画像,文書用)。

 

  • 初診時は,受付で問診票を基に患者さんの基本情報を電子カルテシステムに入力する。
  • 開院当初からカルテは電子カルテシステムのみで,ペーパーレス運用としている。“慣れる”必要はないほど直感的な操作が可能で,電子カルテシステムの経験のない事務スタッフも問題なく使用できている。
  • 医事機能に優れた電子カルテシステムにより,従来の方法では多くの労力と時間が必要であったレセプトチェックを簡便に行うことができる。編綴作業などがないため,スタッフの負担が少ない効率的なオンライン請求業務を実現。遠藤院長は,「当院の電子カルテシステムは,事務スタッフ2,3人分の働きをする」と評価しており,「システム導入のねらいの1つであった人件費抑制にも,期待通りの効果がある」と話す。

 

2,3. 診察室

PACS一体化電子カルテシステムの端末は,診察室1と点滴室に設置。一体型のシステムであるため,電子カルテシステム(a)と高精細カラーモニタを採用したPACSビューワ(b)は,1台のキーボードとマウスで操作できる。
診察室2には,超音波診断装置(c),心電計(d),自動血球計数器(e),CRコンソール(f),検体検査管理システム(g),バーコードプリンタ(h)を設置。

電子カルテシステム(a)と高精細カラーモニタを採用したPACSビューワ(b)

 

超音波診断装置(c),心電計(d),自動血球計数器(e)

 

CRコンソール(f),検体検査管理システム(g),バーコードプリンタ(h)

 

  • PACSには,X線画像やゲートウェイを介してDICOMデータに変換した内視鏡・超音波の画像,また,他院での検査画像が保存される。心電計と血球計数器も連携しており,電子カルテシステム端末にインストールされたビューワで参照することができる。“1か所ですべてのデータを見られる”ことを重視したシステムが構築されている。
  • 患者さんのカルテを開くと連動してPACS内の過去画像が表示される。画像は検査内容や日付ごとにタブで表示されるため,過去画像へのアクセスが容易。カルテとPACSのそれぞれで患者検索が必要なシステムと異なり,ストレスなく画像を参照することができ,患者さんへの説明もスムーズに行える。
  • カルテ端末では,診療記録・所見を時系列で表示し,経過を一覧できるようにしている。遠藤院長は,電子カルテシステムの選定について,「Medicom-HRⅡは閲覧,書き込みがしやすいなど使い勝手が抜群に良く,レイアウトなども自由に設定できることが決め手となった」と述べる。
  • 検査や処置の指示は,点滴室の電子カルテシステム端末で確認できるが,確実性を期すために,現在は紙の指示せんも併用している。
  • 検体検査は外部に委託しており,電子カルテシステムからオーダを出すとバーコードプリンタでスピッツ管に添付するラベルが出力される。Webを介して検査依頼のアップロード,また結果データの電子カルテシステムへのダウンロードを行う。
  • カルテ上で待ち人数や,当日の売り上げなどを容易に確認できるため,診察をしながら受け付け状況を把握でき,経営面のチェックも行える。

 

4. 内視鏡検査室

上部・下部内視鏡システム(a)と検査中に患者さんの生体情報をモニタリングするベッドサイドモニタ(b)を設置。

上部・下部内視鏡システム(a)と検査中に患者さんの生体情報をモニタリングするベッドサイドモニタ(b)

 

  • 内視鏡データはゲートウェイを介してPACSに保存される。ベッドサイドモニタはスタンドアロンで使用。

 

5. X線撮影室

X線一般撮影装置(a)とCR(b)を設置。

X線一般撮影装置(a)とCR(b)

 

  • X線検査画像は,撮影後にカセッテ(イメージングプレート)をCRで読み取り,診察室2のCRコンソールで検像後にPACSに転送される。

 

6. 点滴室

電子カルテシステム端末(a)とスキャナ(b)を設置。

電子カルテシステム端末(a)とスキャナ(b)

 

  • 看護師は,電子カルテシステムと紙の指示せんにて処方・処置の指示を確認する。
  • 同意書や紹介状などの紙ベースの文書は,スキャナで読み取って電子化し,電子カルテシステム内に保存している。

 

(ITvision No.29  / 月刊インナービジョン2014年2月号付録 ITクリニックウォッチング転載)

 

えんどう内科クリニック
〒959-1284 新潟県燕市杣木1823-1
TEL 0256-63-2001
診療科目:内科,消化器内科


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