太閤クリニック × Medicom-HR Ⅱ(パナソニック ヘルスケア)
タブレット導入による“機動力の高い電子カルテ”でリアルタイムの情報共有

2013-7-1


太閤クリニック

脳神経外科が専門の田中 聡院長は,「疾患だけでなく,患者さんその人を診たい」という思いから,2011年10月に総合的に診療を行う太閤クリニックを開院。椎間板ヘルニアに対するレーザー治療や日帰り手術,リハビリ,各種専門外来など,幅広い診療を展開している。開院時に導入した医事一体型電子カルテシステムMedicom-HRⅡにより業務効率の向上を図るとともに,2012年10月にはAndroidタブレットを利用した「タブレット指示受けソフト」を導入。“機動力の高い電子カルテ”として活用することで,高度な情報共有と,質の高い診療を可能にしている。

●田中 聡院長 に聞く IT導入のポイント

田中 聡院長

ITを活用した情報の即時共有で患者さんに寄り添う診療を実施
少数でも効率的に受付から会計までの業務を行えるように医事一体型電子カルテシステムを導入しました。「タブレット指示受けソフト」は,来院患者一覧で指示の有無に加え,カルテ内容も確認できるため,診察に立ち会わない看護師も私の考えをリアルタイムに共有可能です。また,セキュリティを保ちながら院内どこでも持ち運べるため,処置中の患者さんからの質問に対しても,ベッドサイドで詳しく説明できることが最大のメリットです。

●主な構成機器

主な構成機器

主な構成機器

 

●太閤クリニックのレイアウト

太閤クリニックのレイアウト

太閤クリニックのレイアウト

 

1. 受付

右のモニタが医事一体型電子カルテシステムサーバ(a),中央のモニタ(b)と左のノートPC(c)が医事一体型電子カルテシステム端末。

受付
  • 初診時は,患者さん記載の問診票をもとにスタッフが基本情報を電子カルテシステムに入力する。
  • 基本的にペーパーレス運用としているが,患者さん自筆の問診票や同意書,行政文書など,紙ベースでの保存が必要なものについては,患者さんごとにファイルを作成し,保管している。

 

2. 診察室

医事一体型電子カルテシステム端末(a)と,CRのコンソールも兼ねる電子カルテ連携型画像診断ワークステーションのサーバ(b)。電子カルテシステムは,画像診断ワークステーションのほか,心電計,生化学分析装置,血球計数機と連携しており,各種検査データはLAN経由で電子カルテシステムに保存される。画像はフィルムレス運用で,外部へ依頼するMRIの検査データも,CD-Rなどから画像診断ワークステーションへ取り込んでいる。また,紹介,照会用画像CD-Rも簡単に作製できる。
診察では,問診をしながら電子カルテシステムに詳細を入力する。カルテをSOAP(subjective,objective,assessment,plan)形式で作成することで,田中院長が考えていることを,スタッフがリアルタイムに共有することができる。

診察室
  • 「カルテは患者さんのもの」という考えから,診察時に患者さんもカルテを確認しやすいように,モニタサイズの大きいMedicom-HRⅡを選定。タッチペン入力で容易に作成できるシェーマ図は,記録はもちろん,患者さんへの説明に効果的である。
  • 検査や処置が必要な場合は,電子カルテシステムでオーダを出し,看護師が処置室のタブレット端末で指示内容を確認する。現在は,開院当初から運用している紙ベースでの指示せんと併用しているが,将来的にペーパーレス運用にする予定。
  • リハビリや消炎鎮痛処置を行う場合は,電子カルテシステムに詳細なオーダを入力し,2階のリハビリ室で理学療法士(PT)・作業療法士(OT)などのリハビリスタッフが端末上で指示内容を確認する。

 

3. 処置室

「タブレット指示受けソフト」を搭載したタブレット端末(ab)は,処置室用の電子カルテシステム端末として利用している。処置室には,心電計(c),生化学自動分析装置(d),自動血球計数機(e)を設置。院内検査は検査データ処理支援システムを介して,オーダやデータ集計が行われ,結果は電子カルテシステムに送信される。

処置室
  • 「タブレット指示受けソフト」は,“カルテ閲覧”のほか,“処置等実施入力”“経過等データ簡易入力”の機能を持つ。太閤クリニックでは,タブレット端末を“持ち運んで患者情報を確認できる電子カルテ”としての利用を主目的に導入していることと,入力時に操作者ごとにログインし直す煩雑さを省くため,現在は閲覧専用として使用している。
  • タブレット端末で,指示内容だけでなくSOAP,根拠式で作成されたカルテを確認できることで,診察に立ち会っていない看護師でも処置や検査の理由を知ることができ,確実なチェックにつながる。また,患者さんの履歴も確認できるため,処置中に患者さんから処方されている薬について質問された場合にも,薬の種類や,なぜ処方されているかを確認することができ,その場ですぐに回答できる。
  • 田中院長が処置室に入る際にも,ベッドサイドでタブレット端末を使って患者さんの既往を確認できるため,カルテ確認のために診察室に戻る必要がなく,スムーズな診療が可能である。
  • タブレット端末に患者さんの情報を保存しない仕組みのため,万が一紛失したり,盗難に遭っても,情報漏えいの心配がない。

 

4. CT検査室 / 5. X線撮影室 / 6. CR

1階にはCT検査室(a)とX線撮影室(b)を設置。CR(c)とタッチパネル式小型コンソール(d)を組み合わせており,読み取った画像をその場で確認できる。

CT検査室 / X線撮影室 / CR
  • 撮影した画像データは,すぐに画像診断ワークステーションへ送られ,検査結果を直後に患者さんに説明する。

 

7. 手術室

手術時に使用する手術室X線システム(a)はスタンドアローンで使用し,椎間板ヘルニアのレーザー治療や皮膚・皮下腫瘍などの日帰り手術を行っている。準備室に画像診断ワークステーション端末(b)を設置し,画像を参照している。

手術室

 

8. リハビリ室

リハビリ室には,ノートPCの電子カルテシステム端末(a)を設置。

リハビリ室
  • PTやOTは,電子カルテシステムでリアルタイムにリハビリなどの指示や診察内容を確認できるため,診察後リハビリ室へ回った患者さんに確実に指示内容を実施できる。終了後,実施記録を電子カルテシステムに入力する。

 

(ITvision No.28  / 月刊インナービジョン2013年7月号付録 ITクリニックウォッチング転載)

 

〒453-0811 愛知県名古屋市中村区太閤通5-33
TEL 052-485-7877
http://www.taikoh-clinic.com/
診療科目:脳神経外科,外科,内科,リハビリテーション科,整形外科

国際モダンホスピタルショウ2013〔7月17日(水)〜19日(金),東京ビッグサイト東展示棟〕のパナソニックブースではMedicom-HRⅡや「タブレット指示受けソフト」を展示。
同ブースへの来場事前申し込みはホームページ(http://panasonic.biz/healthcare/event/imhs2013/ )へ。


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