東京大学医学部附属病院 × ShadeQuest/TheraRIS(横河医療ソリューションズ)
チーム医療での放射線治療に欠かせない情報管理ツールとしての治療RIS

2013-2-25


東京大学医学部附属病院放射線科放射線治療部門のスタッフ(撮影:荒木経惟氏)

東京大学医学部附属病院放射線科
放射線治療部門のスタッフ(撮影:荒木経惟氏)

日本は世界一の長寿国という名誉を手に入れると同時に,「がん大国」という不名誉な称号も手に入れることになった。合併症の多い高齢がん患者が増加したことにより,がん治療手段の中でも,特に低侵襲な根治的治療である放射線治療の需要が急増している。日本放射線腫瘍学会による構造調査でも,わが国の放射線治療患者数は10年前の約2倍となっている。放射線腫瘍医の増加が放射線治療患者数の増加に追いついていないばかりか,放射線治療の急速な高精度化のためにひとりの患者に要する手間と時間は年々増加しており,放射線腫瘍医にとって診療業務の負荷はひたすら増加し続けている。

そのような状況に輪をかけるのが,放射線治療部門の業務の幅広さの問題である。放射線治療部門では,治療の依頼から計画,照射,結果のフォローまで,幅広い範囲での情報の管理が求められる。さらに,医師,診療放射線技師,医学物理士,看護師といった医療従事者がチームを組んで治療にあたることから,情報の共有も欠かせない。これらのニーズを効率良く満たすために,情報システム(治療RIS)の存在は欠かせない。

まず,治療装置とオンライン接続されることで,治療業務全体の効率化が実現するのが最も大きなメリットである。これにより,複数の装置に患者情報や治療ビームデータを複数回入力・登録する手間が省略できるようになる。同時に,病院情報システムなどから患者の情報を電子的に引き継ぐことで,情報伝達時のミスを防ぐこともできるし,治療内容を複数の医療従事者で同時にチェックすることも可能となる。もちろん,蓄積された診療データは,がん登録や院内の統計処理などにも活用可能であり,長い目で見ればがん対策,病院経営に貢献することが期待できる。

横河医療ソリューションズが提供する治療RIS「ShadeQuest/TheraRIS」は,日本の放射線治療部門の業務の流れを十分に考慮して設計された情報システムであり,直観的な情報の入力・参照が可能な画面構成となっている。さらに,異職種スタッフ間のコミュニケーションを支える情報共有ツールや,業務の予定を確認・共有できるカレンダーツールなど,チーム医療を支える工夫も充実している。また,治療方針を医師・診療放射線技師によってダブルチェックする機能などは,最も重要な医療安全を意識したシステムだと言える。放射線治療部門には,多くの職種の医療従事者がおり,多数の患者の治療が同時進行しているからこそ,より安全を意識した治療を行うことが求められる。この意味で,放射線治療の情報管理ツールとしての治療RISには,横河医療ソリューションズのシステムは最適である。

中川 恵一(東京大学医学部附属病院放射線科准教授・緩和ケア診療部長)

 

〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1
TEL 03-3815-5411
http://www.h.u-tokyo.ac.jp/
病床数 一般:1162床,精神:54床
診療科目 37科

●問い合わせ先
横河医療ソリューションズ株式会社
〒167-0051 東京都杉並区荻窪4-30-16 藤澤ビルディング
TEL 03-6383-6273
http://www.yokogawa.com/jp-mis/

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(インナービジョン2013年3月号より転載・2013年2月25日公開)
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