日本の医療被ばくの半減をめざして
綱川  智(東芝メディカルシステムズ代表取締役社長)

2013-9-13


綱川  智(東芝メディカルシステムズ代表取締役社長)

 

すべてのCT にAIDR 3D の標準搭載を完了

2012年7月,東芝は,すべてのCT の現行販売機種にAIDR 3D を有料オプションではなく標準で搭載しました。320 列 ADCT「Aquilion ONE」シリーズ,80 列CT「Aquilion PRIME」をはじめ,64 列,16 列,4 列のマルチスライスCT,およびラージボアCT に至る全機種が対象です。
AIDR 3D が搭載された国内のCT 稼働台数は1300 台にのぼり,日本全体のCT 稼働台数の約1/8 に相当します。
また,すでに国内で稼働しているAIDR 3D を搭載可能なCT 145 台のすべてに,2013年2月,AIDR 3D をインストールし,アップグレードが完了しました。
東芝は,国内のリーディングカンパニーとして,AIDR 3D を搭載したCT の普及により,日本の医療被ばくを一気に半減したいと考えています。

AIDR 3D

 

すべての現行機種に標準搭載

 

低被ばくを実現する次世代CTの進化
─次世代の被ばく低減技術も開発中─

次世代CT の世界標準をめざす320列ADCT「Aquilion ONE」シリーズは2013年現在,0.35 秒回転のGlobal Standard Editionと,0.275 秒回転のViSION Edition を合わせて全世界で720 台が稼働しており,国内はその32 %にあたる230 台になります。
そして,2013年7月,Global Standard Editionが,ViSION Edition と同じ第2世代のプラットフォームとなりました。新モデルの投入により,さらに幅広いシーンで,高速・高画質・低被ばくを実現することが可能になります。
さらに,80 列CT「Aquilion PRIME」も,Focus Edition,Beyond Editionと,新モデルを投入し,進化しています。
また,低被ばく撮影によるさらなる臨床への貢献として,Aquilion ONE を軸として,次世代の逐次近似再構成“Full Iterative Recon(Full IR)”の開発を進めていますので期待していただきたいと思います。

Full Iterative reconstruction

 

日本におけるCT の医療被ばくを一気に半減させたい!という強い決意は,“ 患者さんのために,あなたのために,そして、ともに歩むために。”という東芝のスローガン「Made for Life」に通じています。
これからも東芝は,CT の医療被ばく低減に邁進し,医療にかかわるすべての方々に真に役立つ技術と製品を提供する努力を続けていくことをお約束します。

(2013年8月10日,ANAインターコンチネンタルホテル東京で開催された
「Global Standard CT Symposium 2013」の挨拶より抜粋)


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