シーメンスの先進技術を結集した「ACUSON S2000 Automated Breast Volume Scanner（ABVS）HELX Evolution」（図1）は，スクリーニングから診断・治療・アフターケアまでの一連のブレストケアにおいて，トータルソリューションを提供します。

図1　ACUSON S2000 ABVS HELX Evolution

●超音波自動ブレストボリュームスキャナ

従来の超音波診断装置の3倍強の視野幅を有するプローブが，自動で乳房をスキャンします。このため，決まった手順で安定した品質のボリュームデータが取得できます。ボリュームデータ取得後は，解析専用のワークステーション上で自由な直交3断面を切り出し，表示することができます。
従来の超音波診断装置では描出が困難であった広範囲の冠状断面の描出も可能で（図2），位置関係を把握しやすく，乳頭から放射状に広がる乳管に沿った病変の診断に有用です。

図2　ABVSによる冠状断面
（非浸潤性乳管癌）

●2D breast imaging

乳房検査を目的に開発された18MHzの高周波のハンドヘルドプローブにより，病理に迫る高精細な超音波画像を描出でき，精密検査が可能です。

●シアウェーブエラストグラフィ

用手的な加振が不要であるため，操作者の手技に依存するところが少ないエラストグラフィです。視覚的な組織弾性イメージングに加えて，シアウェーブ伝搬速度によって局所の組織硬度を定量的に評価することが可能です（図3）。

図3　シアウェーブエラストグラフィ