技術解説(日立製作所)

2016年11月号

放射線治療の技術動向

治療計画におけるオートメーション

当社放射線治療計画システム「RayStation」*1,2は,いくつかのオートメーションツールを用意している。その中で操作者の指示レベルの抽象度の低い順に紹介する。
(1) “Scripting”*3:治療計画において日頃手動で行っている定型的なボタン操作,文字入力を記録でき,次の治療計画時に再生し適用できる。
(2) “Protocols”*3:セグメンテーション,ビーム設計,目的関数・最適化設定などのパートをそれぞれテンプレート化し,1つに統合して登録,呼び出しができる(図1)。
(3) “Multi Criteria Optimization(MCO)”*4:最初にパレート最適な状態にあるプラン群を自動生成し,後に操作者は線量分布をリアルタイムに確認しながら最良のトレードオフバランスを選好することができる。
(4) “Fallback Planning”*4:治療装置の不慮のトラブル時に現プランの線量分布をmimic(模倣)し,別の装置・照射技法で実施可能な代替プランを作成する。
(5) “Reduce OAR”:インバースプランニング*4における最適化演算の後,ワンクリックで実行できるpost-processing機能。現状をスタート地点とし,悪化させることなく可能なかぎりリスク臓器の線量を下げる。
オートメーションによって作業効率が向上すれば,使用者はより複雑なケースに時間を充てることができるようになる。プランクオリティの標準化・向上の助けになることが期待できる。

図1 Protocol画面

図1 Protocol画面

 

*1 RayStation:レイサーチ・ラボラトリーズ・アーベーの登録商標
*2 販売名:放射線治療計画ソフトウェア RayStation
プログラム医療機器における経過措置該当品(承認申請ずみ)
*3 治療計画の補助ツール
*4 オプション機能

 

【問い合わせ先】
ヘルスケアビジネスユニットX線治療システム営業本部
TEL 03-6284-3745
URL http://www.hitachi.co.jp/healthcare

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