技術解説(GEヘルスケア・ジャパン)

2016年8月号

Women's Imaging 2016 最新技術[Breast Imaging]

マンモグラフィのAdvanced Application デジタル・ブレスト・トモシンセシス“SenoClaire”/造影マンモグラフィ“SenoBright”

1966年に世界初のマンモグラフィ「SENOGRAPHE」を発売して50年,GEではこれまで多くのマンモグラフィを発売してきました。また,同時に検診から診断まで広い分野で使っていただけるマンモグラフィをめざし,Advanced Applicationも充実させています。

●デジタル・ブレスト・トモシンセシス(DBT)“SenoClaire”

「Senographe Essential」に搭載可能なDBT,SenoClaireは,1回の撮影で9つの投影画像を収集します。高DQEディテクタとRh陽極を持つX線管球は,低線量・高画質を牽引し,従来のマンモグラフィと同等の線量でDBT撮影を行います。また,画像再構成は,逐次近似法“ASiRDBT”アルゴリズムを採用しています。filtered back projectionアルゴリズムに比べ,アーチファクトを除去することが可能なため,微小な関心部位をよりクリアに表現することができます(図1)。

図1 デジタル・ブレスト・トモシンセシスSenoClaire

図1 デジタル・ブレスト・トモシンセシスSenoClaire

 

●造影マンモグラフィ“SenoBright”

デュアルエナジーサブトラクションを用いた造影マンモグラフィを行うためのアプリケーションとして,SenoBrightを用意しています。ヨード系造影剤を用いることにより,乳腺組織部分とヨード造影剤で造影された部分のX線吸収に対するエネルギー特性の差を利用しています。低エネルギーと高エネルギーで撮影された画像に対し,独自の画像再構成アルゴリズムを用いることにより,特定の組織を強調した画像が得られるソフトウエアです。造影剤を用いることにより,血管,組織における造影剤の濃染の状況を描出します(図2)。

図2 造影マンモグラフィSenoBright

図2 造影マンモグラフィSenoBright
(画像ご提供:三河乳がんクリニック・水谷三浩先生)

 

*オプション

SenoClaire,SenoBrightは下記オプションとなります。
販売名称:セノグラフ2000DSシリーズ
医療機器認証番号:21600BZY00218000
Senographe Essentialは,上記医療機器の類型 「2000DS-S Essential」

 

【問い合わせ先】
X-Ray営業推進部マンモグラフィ担当
TEL 042-585-9370
URL www.gehealthcare.co.jp

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